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照柿 下 (新潮文庫)

照柿 下 (新潮文庫)

照柿 下 (新潮文庫)

作家
高村薫
出版社
新潮社
発売日
2011-08-28
ISBN
9784101347226
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ジャンル

照柿 下 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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小梅

東京も大阪も、ローカルな駅周辺が丹念に描かれていて、その場所を知る者にとって嬉しい。 この作品はタイトルにもあるように「色」への思いが強く描かれていて興味深く読みました。 しかし、会田刑事が女に惚れて嫉妬する姿は見たくないなぁ〜

2016/09/17

レアル

上巻よりもさらに読みやすく、意外とあっさりと読了。雄一郎と達夫の嫉妬と情欲の物語。2人は佐野美保子を挟んでお互いに嫉妬し合い、合田も野田もだんだん精神の平衡を失っていく。この本は事件より人物の心象を中心に書かれた作品であるような気がする。ただやはり読了感は重い。。

2013/05/07

aquamarine

わかってはいましたが、暑い…暑苦しい。合田シリーズの2冊目なのですが、これを警察小説とするのは無理がありますね。野田が追い詰められ熱に浮かされ夢と現の区別もつかないような状況でうろうろする様子は一緒に熱を感じてとても苦しかった。残念なのは合田の執着が突飛で理解できなかったこと。一課内での合田の苦悩に加えて、野田の劣悪な労働環境や過去の話もあるので男女間の話は野田サイドだけで十分「断末魔の悲鳴の色」を堪能できると思うのですが、ラストの手紙から考えるとこういう細かい心情が後作品に繋がるのでしょうか。

2016/08/27

aax74370

★★★★☆ 重く暗い内容でしたが、読み応えあって面白かったです♪なるほど、こういった問題を起こして 警視庁から所轄に異動してたんですねwww 合田の落ちて壊れていく様 理解出来ない部分も多々ありましたが ページをめくる手が止まらず あっという間に読了しました。読後感は、とても重いですが、満足な内容でした。

2014/06/07

mm

ベアリングを作る時の焼きの入れ方の技術論、工場内の人も設備も貧弱な労働環境、賭博手ホンビキのルール、色彩の細かい名前、等々は取材の熱量が感じられる。小説の背景は、8月の初めの熱気が殺人的な時期、舞台は東京と大阪で熱を吐き溜めこむ町、熱処理加工の工場内の熱は病的、嫉妬の熱はこもった過去に引火する。そして、不自然に見えるけど、当然ともいえる殺人事件が起こる。熱い熱い暑い暑い季節に読むなら、これでしよう。文庫化において大幅に書き換えられているらしい。この熱量を2回発散させるって、高村さんは何者かと思ってしまう。

2018/07/22

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