KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

熱球 (新潮文庫)

熱球 (新潮文庫)

熱球 (新潮文庫)

作家
重松清
出版社
新潮社
発売日
2007-11-28
ISBN
9784101349213
amazonで購入する

熱球 (新潮文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

むーちゃん

昨日深夜読書。 家族、親、会社、社外、過去(青春時代)、現在の境遇。 人それぞれ何らかの思いを抱えて生きてる。 それをそれぞれ消化して前に進んでいくことについて考えさせられた。 私も地方から東京に出てきた人種ですので、感情移入しやすく、面白かった。 お薦めです。

2020/04/08

chiru

野球部でいられる時間は閃光のように短い。甲子園の土を自分の足で踏みたいと願う高校球児の最後の夏。年間で何人の選手が甲子園の土を踏むのだろう。それが叶うのは予選を勝ち上がった49校だけ。その頂点に立てるのは、その内の1校だけ。その1校以外は必ず負ける。そして甲子園の土を踏む確率は0.4%になる。生きていくことは負けた自分に向き合うこと。そんな当たり前の毎日を大切にしたい気持ちでいっぱいになる。お腹がでて髪が薄くなった親父たちが野球少年に戻って笑顔を見せる。人生にコールドゲームはないのだから。★5

2022/08/04

ミッフー

先週土曜日、37年振りに高校時代野球部の同窓会、それに合わせて同本を読んでみた📖不祥事による県予選決勝戦の辞退、それに伴う世間の冷目、チーム内心の離散etc.まあここまで酷くはなくも僕の高校球児時代もスタンドプレーやチーム間派閥といったものが目立ち決して褒められたものではなかった💦でも大人になり分かり合え許しあえることもある👍この物語のキーマンはザワ爺であるし、僕等チームでは監督✨86歳お爺ちゃん、お孫さんがな、なんと❗️漫画家の藍本松なんだって😍次は監督米寿祝いに皆で再会することになりました😊

2019/09/24

ばりぼー

再読。甲子園に手が届きかけた決勝戦前夜の「不祥事」で、読んでいたことを思い出しました。妻がボストンに留学することになり、小学生の一人娘を連れて東京のマンションを処分して帰郷、不惑直前にもかかわらず、自分の立ち位置をつかみかねて惑いまくる優柔不断な僕にイライラさせられました。まるで自分の鏡像を見るようです…。「逃げてもいいんだ」とか、「誰かのためにっていうのは誰かのせいでと根っこは同じ」とか、印象に残るフレーズが至る所に。やはり「ふるさとは遠きにありて思うもの」なのかも知れません。

2015/07/24

TAKA

「父のいびきが聞こえてきた。子供の頃は怪獣が吠えてるみたいだと思っていたいびきの音に紛らせて、僕は、少しだけ泣いた」僕も泣いた。高校野球のいい部分と悪い部分だね。ひとつの不祥事で生徒が生きづらくなるなんてあってはならないんだけどね。あの時代だからかな。期待と諦めが交差する瞬間が速い。38歳ってまだまだ若い、郷愁に浸るのはまだ早いよ。センチメンタルになっちゃうな

2024/03/17

感想・レビューをもっと見る