ドクダミと桜 (新潮文庫 ひ 27-5)
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ドクダミと桜 (新潮文庫 ひ 27-5) / 感想・レビュー
野のこ
咲良と同じく私も小中仲良かった友達と20年ぶりに再会して戸惑うくらい外観がキラキラしてた(もしくは私が地味すぎるか)とはいえ、多美ちゃんと同じく母になってた友人。過ごしてきた環境は異なるものの、私たちの場合はコーヒー1杯で気付いたら何時間もおしゃべりしてた。今は年2くらいのお付き合い♡物語では、咲良の不妊治療のことは心にずっしりきた。だから最後の展開に嬉しい反面、ちょっと呆気にとられました。それにしても男性が書いたとは思えない女性の心の揺れがリアルでした。
2020/03/04
えりこんぐ🐤
う〜ん、あらすじから期待していたけど普通。19年ぶりに再会する正反対の同級生。置かれた場所でそれぞれ頑張ってはいるけど、これほど環境が変わってしまうと例えば共通の趣味がある!とかでないと友情は続けられないでしょうね。この作家さん、『夜明け前と彼女は知らない』が面白かったんだけどなぁ。【積読43】
2021/04/11
巨峰
透き通った風のような気持ちいい作品。小さい頃は仲の良かった多美と咲良。この2人のキャラクターの造形がいいとおもった。特に咲良は嫌なところもあるし、多美も浅はかなところがあるけど、等身大的な人物造形は、人ってそうだよね、という実在感というか体温を感じさせてくれました。真面目って言う感想もあって頷いたけど、人って、多くの人って真面目だと思います
2023/10/15
ひめか*
こういう平山作を待ってた!大好き!優等生で恵まれた家庭に育った咲良と、高校を中退し16歳で娘を産んだ多実。育った環境も性格も全く違う二人は幼馴染で仲良しだったが、気がつけば疎遠になっていた。そんな二人が19年ぶりに再会し、事が動き始める。展開に目が離せず、二人の視点が交互に描かれることで、互いの心の葛藤や想いがリアルに伝わってきて泣きそうになった。育った環境は大きくて、必然的に自分を形成する要素になる。一生分かり合えることはないかもしれないが、自分の道を生きていこう。温かく前向きな読後感で満たされた。
2020/03/25
horihori【レビューがたまって追っつかない】
妊活に悩む大学図書館司書の咲良。高校中退のシングルマザー・多実。小学校時代に親友だったふたりは、19年ぶりに再会する。生まれも育ちも、そして住む世界も環境も違う2人の友情と葛藤を描く。近づきすぎて取り込まれるかと思いきや、踏み止まって、お互いにキチンと分かり合える位置で終わったのがよかった。距離感は大切。著者近影をみて、平山さんが男性だったことを知った驚きの1冊。
2020/02/28
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