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閻魔の世直し: 善人長屋 (新潮文庫)

閻魔の世直し: 善人長屋 (新潮文庫)

閻魔の世直し: 善人長屋 (新潮文庫)

作家
西條奈加
出版社
新潮社
発売日
2015-09-27
ISBN
9784101357751
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閻魔の世直し: 善人長屋 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ぶち

"閻魔の世直し"とは....こんな世直しなら御免こうむりたいです。悪党成敗すると言っても、法に触れてはだめです。ただの人殺しと変りありません。自分の不遇に対する憂さ晴らしに過ぎません。そんな一味があのような結末になったことは、当然でしょうね。それにしても、お縫ちゃんの初恋(?)は、切なかった。必死の文さんも男として見直しちゃいました。

2022/08/07

ふう

シリーズの一作目を読んだのは何と10年前。ずいぶん時間がたってしまいましたが、長屋の人々の暮らしは表も裏もそれなりに穏やかに続いていたようです。ところが、その穏やかさを脅かすできごとが起こり、二作目では裏の部分がかなり深い闇へと入り込んでいきました。そこに男女の切ない恋心も絡み合って、これが正解、これですっきり、とはいかない人の世の有りようを考えさせられます。人の善と悪との分かれ道を作るのは何なのでしょうか。

2022/10/13

papako

善人長屋続編。長編でした。世直し気取りの閻魔組に、江戸の裏稼業を牛耳りまとめ上げる大物の頭たちが次々に殺される。夜叉坊主が裏で糸を引いており、善人長屋の面々が腰をあげる!そこにお縫の初恋が絡まって、なかなかハラハラさせられました。最後まで初恋相手の白坂長門が閻魔組だと思わせられたけど、きっと違う!と信じて読みました。お縫の初恋は残念だったけど、文さんとの関係も少し変わるのでは?夜叉坊主がいなくなったんだから、加助は奥さんと暮らせないの?うん、じんわりしました。

2021/04/30

がらくたどん

再読。「善人長屋」第2巻。前作は設定・人物紹介を兼ねた連作短編だったのだが本書は役者も書き割りも整った上での長編活劇。巷に「閻魔組」を名乗る「悪人」成敗チームが現れた!江戸の裏側を仕切る重鎮達が次々に葬り去られ、さぞかし平和な日々が訪れるかと思いきや。隙のない秩序の中で上手く生きられぬ者は生きる価値もないのだろうか?真正お人好しの加助以外は全員裏稼業を持つ長屋の差配の娘お縫ちゃんが初めて芽生えた不思議な心持(←それ恋心っていうんだよ!)に当惑しながらも正義感の暴走とそれを煽る存在に立ち向かう姿に手に汗握る

2023/06/08

nemuro

昨年夏、NHK BSプレミアム「BS時代劇」での「善人長屋」(ヒロイン・お縫:中田青渚、根っからの善人・加助:溝端淳平/全8話)が面白かったので読み始めたシリーズの第2弾。とは言いながら前作の読了が昨年10月なので随分と間が空いてしまった。連作短編集(9編)の前作から一転しての長編で、読み応えも十分。ではあるのだが、私のようにちょっとずつ読み進めるタイプには短編も捨てがたい。どうやらドラマ化済みの本編。実写版を思い出しながらそうかそうかと読了。さて次作『大川契り』が本棚で待機中。今度は、そく着手しようか。

2023/05/07

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