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千両かざり 女細工師お凜 (新潮文庫)

千両かざり 女細工師お凜 (新潮文庫)

千両かざり 女細工師お凜 (新潮文庫)

作家
西條奈加
出版社
新潮社
発売日
2020-09-29
ISBN
9784101357782
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千両かざり 女細工師お凜 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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タイ子

「恋細工」改題本。老舗の錺(かざり)職の4代目が亡くなり、店を切り盛りするお凜。女性の錺職人が珍しかった時代、お凜は隠れるように一人錺細工の修行に励んでいた。天才肌の時蔵の出現でお凜の心に芽生えるほのかな想い。天保の改革で奢侈禁止令の元、金銀を使用する錺においてこんな苦しいことはないだろう。幼馴染みのお千賀の存在が頼もしくも微笑ましい。江戸っ子の気質を活かしたある秘策が後にお凜を悲しみの淵に陥れようとは・・・。職人の粋と恋心の切なさがお凜を通して胸に沁み泣ける。光射すラストがいい。

2020/11/13

ぽろん

大好きな西條さんの時代物。前に読んだ気がしたら、やはり、「恋細工」の改題本でした。でも、好きな本は何度読んでも面白い。女だてらに錺職の修行を密かにしている椋屋の娘お凛は、たしか17歳と思ったが、本当にしっかりしている。天才肌だが、人嫌いの時蔵がお凛と心通わせていく様は、もどかしくもあったけれど、心震える物語でした。

2020/11/03

たんぽぽ

持って生まれた才があり、ひたすら努力できる情熱もあるのに女であるがためにその道に進むことが許されない。 不自由な時代に女の身で錺細工職人をめざすお凜が健気だ。時蔵は天才だけど職人ではなくアーティストね。自分が作りたいものだけを作る。二人の才能が共鳴して千両かざりを作る様子がすばらしい。淡い想いは切なく終わったけど、ラストの希望に涙。

2020/12/22

まぁねぇ

久しぶりに西條奈加さんの江戸市井ものを読んで「やっぱりいい!」。恋飾りも読んだはずなのに思い出せず、初読のように新鮮な感動があった。最後の最後に思い出して、お凛と一緒に数年を過ごした気分になりました。西條さんの作品はやっぱりいいな。

2020/11/30

豆乳くま

女性が職人にはなれなかった江戸時代に錺職の家に生まれたお凛。彼女の才能を見抜き密かに修行させた先代。四代目を継いだ義理の兄が若くしてこの世を去り五代目を決める時から物語は始まった。死の間際に呼んだ時蔵は天才だったが職人ではなかった。天才は天才でしかない、と言うこと。しかしお凛はその才能に惹き付けられその技を習得したいと励むが、天保の改革で稼業はままならなくなる。他人に興味のない時蔵とお凛が心を通わせ始め恋心と職人の心意気両方とも胸熱くなりラストへ駆け抜けた。とても良かった。

2020/12/19

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