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トヨタ物語 (新潮文庫)

トヨタ物語 (新潮文庫)

トヨタ物語 (新潮文庫)

作家
野地秩嘉
出版社
新潮社
発売日
2021-11-27
ISBN
9784101362557
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ジャンル

トヨタ物語 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

日本最大のと言うよりも世界最大級の自動車メーカーであるトヨタ。タイトル通りにその誕生から現在までの物語。事業戦略や新車開発よりも大野耐一氏やその門下生達が手掛けた「カイゼン」や「トヨタ生産方式」による生産コスト削減に重きを置き、多くのページを割いて語られている。やっぱりトヨタと言う会社のDNAはそこなんだろうなぁ。丹念に取材をされて書かれているとは思うけれど、残念ながらトヨタの良い面しか述べられていない。これじゃ「御用社史」と変わりないんじゃないかな。ノンフィクションとしてはその辺がちょっと残念。★★★+

2022/03/30

あすなろ

7年70回トヨタを訪れ、あの野地氏が著したトヨタ。これは読まずにに居られないと書店平積より購入。結論としては、本書は大野耐一氏のあの有名著書であるトヨタ生産方式を読了したことある方に一度読んで欲しい。あの本は何処か不完全燃焼的な面が燻るが、この本はその完璧な副読本となる。勿論本として得る物は多いから限定したくないのだが、そうした面を持つ程の力作である。戦中の喜一郎氏からコロナ禍前迄のトヨタはこの著書で充分学べると思う。僕はかなり勉強となったが、特に豊田喜一郎氏と大野耐一氏に関し知らぬ事が知れた一冊となった

2022/05/07

雲をみるひと

トヨタ生産方式の進展を中心にトヨタの歴史を記した大作。豊田喜一郎や大野耐一などトヨタの生産の礎を築いたキーマンにかなりの紙面を使っている。長編だが少なくともトヨタをある程度知っていれば、苦なく読めると思う。基本的にトヨタ式を礼賛するスタンスで御用本のような印象を受けるかもしれない。

2022/05/06

Syox

トヨの歴史が詰まった一冊。 今では世界のトヨタと言われるほど有名な企業ですが、やはり激動の時代を生き抜き、その都度トヨタを支えてきた人たちがいたからこそ、今のトヨタがあるのだと思いました。 また「かんばん方式」については、表面上を知っているだけでは真に生かせる生産方式などでは無いことも知れ、奥深いシステムであることも知れました。

2024/03/19

かつてTV番組で豊田章男氏が協力会社に対して「原価の作りこみ」の重要性を力説しているシーンを見た。その時は「下請けに対して何というプレッシャーのかけ方をするのか」と半ば嫌悪感に近い感情を抱いた。が、本書を読んで「原価の作りこみ」が意味する内容を勘違いしていたことが分かった。危機感をもって無駄をなくすこと。一人一人が考え抜くこと。考えることをやめないこと。変化をし続けること。言葉にするとどうしてもチープになってしまう。ことの本質を理解するには、トヨタ創業からの物語を追体験する他ない。本書は、そういう本である

2023/09/05

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