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雨ン中の、らくだ (新潮文庫 た 100-1)

雨ン中の、らくだ (新潮文庫 た 100-1)

雨ン中の、らくだ (新潮文庫 た 100-1)

作家
立川志らく
出版社
新潮社
発売日
2012-05-28
ISBN
9784101367217
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雨ン中の、らくだ (新潮文庫 た 100-1) / 感想・レビュー

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bura

ここに描かれている物語は志らく自身がこれは「青めだか」であると語っている。兄弟子談春の師匠、談志との日々を綴った「赤めだか」に対して「談志愛」の高さをぶつけた自叙伝である。各話が落語のタイトルになっていて、前座からテレビの人気者、真打ちになるまでを語り続ける。上昇志向の塊の様な志らくが、ここまで談志を受け継ぐことに人生をかけて来たのかと凄みを感じた。ただちょっと「自慢話」になっているところが、良くも悪くも志らくらしいのだろう。楽しく読ませて貰いました。

2021/01/28

まるほ

立川談春の『赤めだか』を読んだので、こちらも読まねば片手落ちということで読む。▼なるほど、双方を読むことでいろいろ新たに見えてくるものがある。両者はほぼ同期のライバル。どちらも談志に心底惚れ込み、自分こそが談志から愛されていると主張する。傍から見ると異常とも思える師弟愛が、この作品からも溢れている。▼良くも悪くも、著者の個性が文章からも滲み出ている。『赤めだか』に比べると、若干鼻につくかな…。本としては『赤めだか』に軍配が上がるか…。双方を読了したことで「落語」というものの深さと凄みを感じされられた。

2018/12/08

tu-bo@散歩カメラ修行中

立川談志の弟子が師匠にあてた恋文の趣があります。立川談志と言えば、現代の噺家では、志ん朝、小三治と並ぶ三大噺家という認識です。それぞれの味がありますが、談志は「凄い」。小三治は面白い、志ん朝は上手い。はっきり言って談春の「赤めだか」のほうが、書き物として面白かった。志らくの要領の良さが、鼻についた。ただ文章のうまさと、談志への思いは十二分に伝わってきた。談春の赤めだか、小三治のまくらのほうが面白かったな。

2018/03/10

akihiko810/アカウント移行中

立川志らくの自伝的エッセイ。印象度B+  今度の読書会のテーマが「古典芸能」なので、好きな談志関連の本を読む。 談志の元に弟子入りした志らくは、高田文夫と談志から「センスがある」と言われた天才肌。兄弟子・談春の「赤めだか」のドラマ版(原作未読)では志らくはやはり天才肌と描かれていたが、本人からしたらどうも違うよう。弟子の中で唯一、築地に労働修行しに行かなかったので、弟子内ではやっかみもあったらしい。 にしてもやはり志らくは談志が好きで、「弟子になるということは、師匠の価値観を共有すること」とのこと

2022/11/18

ネギっ子gen

【立川談志の霊言】なに、レビュー? やだね。そんなこたぁ、暇人のやるこった。あー、わァーったよ。うーん……、そう、ここ。てめぇで書いてやがるじゃねぇか、あとがきで。「お前の本が一番ちゃんとしている」と師匠が言ったと。この家元の洞察力の凄さ、恐れ入り谷の鬼子母神とくらァな。以上。なに、字数が足ンない。うッるさいね。あー、書名はいいな。江戸の風が吹いたぁる。冒頭に掲げた書がいい。洒落た味わいある字だ。え、家元の書か……見慣れた字とは思ったがね。じゃ、この家元の書を表紙にデーンと。できねぇ。そんな了見だから……

2019/10/25

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