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ぼくは猟師になった (新潮文庫)

ぼくは猟師になった (新潮文庫)

ぼくは猟師になった (新潮文庫)

作家
千松信也
出版社
新潮社
発売日
2012-11-28
ISBN
9784101368412
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ぼくは猟師になった (新潮文庫) / 感想・レビュー

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Hideto-S@仮想書店 月舟書房

運送会社で働きながら、京都の山でワナ猟をする猟師の記録。鉄砲撃ちじゃない猟師の仕事は想像以上に壮絶だった。自由を奪った獲物を打ち殺し、トドメをさし、速やかにさばいていく……。その様子が写真入りで解説されているので、苦手な人にはきついかも。「猟師は残酷か?」という問いに答え「動物の肉を食べることはかなりの労力を費やす一大事。動物に思いをはせず、お金だけ払って食べるのは残酷ではないのか」と問いかける。この言葉こそ彼が猟師を続ける理由の一つであり、《一般の》生活者が受け止めなくてはならないメッセージだと思った。

2015/08/22

ゴンゾウ@新潮部

自給自足の生活の為に農業に従事する人の体験談をよく聞くが、狩猟生活者の話をはじめて知った。東北のマタギのようなある種閉鎖的でストイックなイメージがあったがそういったことは全くなかった。生きる為には動物の殺生は避けることはできない。だからこそ自然に感謝し美味しく無駄なく頂くことに全力を尽くす。千松さんの生活や考え方を聞いていると日本が抱える多くの問題を解決するヒントがあると思った。

2015/08/17

扉のこちら側

初読。2015年774冊め。33歳の若き兼業猟師の生活。大学在学中に猟師になって学生寮でシカをさばいて皆で食べるとか、京大だろうかと思ったらやっぱり京大だった(笑)著者自身が「猟師になるには」的な本があればありがたかったと語る中で書かれた本書は、特殊な人が行うものではなく、自然の中で人が暮らす生活の一旦だということを感じさせてくれる。肉は年に数えるほどしか食べない私でも、読んでて食べたくなるレシピ(解体からスタートする!)もおもしろい。

2015/07/09

pino

現役の猟師である著者の飾らない文章は親しみやすく、等身大の猟師の生活がよく分かった。猟師になる為の手続きやワナの仕組みなどの説明も記載されている。興味深いのは、幼少期に著者が沢山の生き物と関わったエピソード。命の不条理を考える環境と、おばあさんと、やっぱり・・妖怪がいた。本文の他に、獲物を解体する写真もある。一瞬ドキリとするが、作業は神聖な儀式のようだ。罠の仕掛けは、獣の形跡を見極め人間の気配を消さなければならない。猟師とは想像以上に繊細な職業だと思う。命を頂くという行為は私達と変わらない。読んでよかった

2013/09/12

七色一味

読破。猟師の中にもいろいろと種類があるんだなぁ、と。個人的にはレシピとかはいらなくて、もっと猟の時の話とかを読みたかったかな。それにしても、なんかだアクティブな人だなぁ、ってのは素直な部分。自分がインドア派だから余計かもしれない。

2015/07/05

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