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火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

作家
宮部みゆき
出版社
新潮社
発売日
1998-01-30
ISBN
9784101369181
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 時間がたっぷりとあるGWは、なにかおもしろい本に触れたくもなるもの。そんな時は、王道のミステリー小説をじっくりと楽しみ、スリル感を満喫してみてはいかがだろうか? 長年愛され続けている王道ミステリーにはラスト1ページまで楽しめる仕掛けが盛りだくさん。本稿では、特におすすめしたい作品を5つご紹介したい。

■死刑判決を受けたの冤罪死刑囚を救うカギは「階段」に

『13階段』(高野和明/講談社)

 ミステリー好きがみな口をそろえて絶賛するのが、高野和明氏が手がけた『13階段』(講談社)。物語は、定年間近の刑務官・南郷正二が仮釈放された服役囚・三上純一に、10年前に起きた殺人事件の再調査を依頼することから始まる。南郷は犯人とされる死刑囚・樹原亮の冤罪を晴らしてほしいと頼む。生活苦だった三上は多額の報酬に惹かれ調査を引き受けるが、その裏には想像を絶するような真実が隠されていた。本作のカギを握るのは、「階段」。死刑執行まで残り3カ月しかない中、三上は真実にたどり着き、樹原の命を救うことができるのだろうか。

■どんでん返しな猟奇的殺人にハラハラ…

『ハサミ男』(殊能将之/…

2019/4/27

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火車 (新潮文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ヴェネツィア

エンディングは何とも哀れだ。これほどに静かな悲しみのうちに収束するミステリーも珍しい。我々読者は、物語の冒頭から一貫して俊介とともに彰子の行方を追うのだが、しだいに明らかになってゆくその過程は驚きよりも、非難よりも、ひたすらに哀しみの色を加えてゆく。戸籍の着想は、あるいは松本清張の『砂の器』から得たものか。あの作品もまた、生きてあることの哀しみを描き出していた。刑事が地道に追ってゆき、ついに真相にいたるという経緯も似た手法だ。一方、休職中の刑事を主人公に選ぶのは、佐々木譲が『廃墟に乞う』で踏襲している。

2015/01/26

ちょこまーぶる

やっぱり宮部作品ははずれが無い。刑事が休職中であるが上に自由に捜査していて、非常に面白い。内容としては、ある人物が殺人を犯しその人物に成りすまして別人として生活を続けていくという、どこかでもお目にかかった内容ではあるが、登場人物と刑事の駆け引きと犯人の心理を解き明かしていく過程がワクワクした思いで読み進めることができた。で、最後に気になることが、元々婚約者探しを依頼した遠縁の男性は、心がキレた後一切登場しなかったんだけど、その後どうなっちゃったんだろうか?

2013/05/11

zero1

私が選ぶ宮部の代表作はこれだ。古い作品だが、今でも通用する。休職中の刑事がある女性を追う。彼女の背景には、破産という社会問題が潜んでいた。何度読んでも面白い。というか恐ろしい。この世で何が怖いかといえば、それは人間の奥にある闇ではないか。本書は、それを表現できている。しかし人は悪魔ばかりではない。後半に登場するタモっちゃんは善人。宮部作品には、こうした救いがある。だから読んだ後、読者は絶望しない。結末には賛否あるが、私は支持する。以前の宮部は荒削りでも読ませるパワーがあった。宮部よ、昔に帰れ。

2018/10/17

遥かなる想い

「宝島ミステリー」過去10年読者が選ぶベスト10で1位というので、文庫本ではなく単行本を購入して読んだ。カード地獄・多重債務苦しむ人々を描いており、現代的な問題に踏み込んだミステリーにはなっている。「宮部みゆき」が描こうとしているのは、謎解きなのか、 犯罪を犯す人間なのか…文のタッチとしては、そう重くはないが、そこでもがく人々は現代的に暗く重い。

2004/01/01

とも

全般的に評価が高い本書ではあるが、個人的には少し不満が残った一冊かな。好きな作家さんだし、他の著書では充分満足させてもらっているが…期間を空けて再読してみます。

2013/04/07

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