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火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

作家
宮部みゆき
出版社
新潮社
発売日
1998-01-30
ISBN
9784101369181
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火車 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

エンディングは何とも哀れだ。これほどに静かな悲しみのうちに収束するミステリーも珍しい。我々読者は、物語の冒頭から一貫して俊介とともに彰子の行方を追うのだが、しだいに明らかになってゆくその過程は驚きよりも、非難よりも、ひたすらに哀しみの色を加えてゆく。戸籍の着想は、あるいは松本清張の『砂の器』から得たものか。あの作品もまた、生きてあることの哀しみを描き出していた。刑事が地道に追ってゆき、ついに真相にいたるという経緯も似た手法だ。一方、休職中の刑事を主人公に選ぶのは、佐々木譲が『廃墟に乞う』で踏襲している。

2015/01/26

遥かなる想い

「宝島ミステリー」過去10年読者が選ぶベスト10で1位というので、文庫本ではなく単行本を購入して読んだ。カード地獄・多重債務苦しむ人々を描いており、現代的な問題に踏み込んだミステリーにはなっている。「宮部みゆき」が描こうとしているのは、謎解きなのか、 犯罪を犯す人間なのか…文のタッチとしては、そう重くはないが、そこでもがく人々は現代的に暗く重い。

2004/01/01

とも

全般的に評価が高い本書ではあるが、個人的には少し不満が残った一冊かな。好きな作家さんだし、他の著書では充分満足させてもらっているが…期間を空けて再読してみます。

2013/04/07

ちょこまーぶる

やっぱり宮部作品ははずれが無い。刑事が休職中であるが上に自由に捜査していて、非常に面白い。内容としては、ある人物が殺人を犯しその人物に成りすまして別人として生活を続けていくという、どこかでもお目にかかった内容ではあるが、登場人物と刑事の駆け引きと犯人の心理を解き明かしていく過程がワクワクした思いで読み進めることができた。で、最後に気になることが、元々婚約者探しを依頼した遠縁の男性は、心がキレた後一切登場しなかったんだけど、その後どうなっちゃったんだろうか?

2013/05/11

どんちん

「推理小説と同時に経済小説」と解説にあったが、まさにそのとおりであった。推理小説としての、新城・関根の女性のからみを解きほぐすという醍醐味を感じ、ぐっと引き込まれながらも、少し違和感を感じていたのは、経済小説としてのクレジット業界の問題点が単なる題材としてだけでなく、溝口弁護士を通じて説いていた点だったのだろう。多重債務者と事故ドライバーに対する見解は、なるほどと思わずうなってしまった。蛇足だが、あとがきに「登場」した作家の名前をみて作家同士でこういうこともするんだとちょっとおどろき(笑)

2013/04/20

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