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月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)

月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)

月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)

作家
北村薫
おーなり由子
出版社
新潮社
発売日
2002-06-28
ISBN
9784101373270
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月の砂漠をさばさばと (新潮文庫) / 感想・レビュー

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射手座の天使あきちゃん

お話作りがお仕事のおかあさんと小学生のさきちゃんの優しい日常の物語です ただ途中に登場する聞き間違いや言葉遊びが「おやじギャグ」そのものなのはご愛嬌ですね(笑)

2015/03/15

ナイスネイチャ

9歳のさきちゃんとお母さんのほのぼのした日常を描いた作品。本当に男性が書いたんだろうか?と。絵本のようで、ただ優しいさだけでなく切ない感じにもなるのはこの作家さんのなせる技なのか。ゆっくり噛み締めて味わいながら読ましていただきました。

2015/11/08

mincharos

大好きな本。もう何度読んだか覚えてない。最近ザワザワ本ばかり読んでたので、ちょっと心をクリーンにしたくて久しぶりに再読。子供を産んでから読んだのは初めて!独身の時に読んだ時はきまって「私も子供とこんな親子になりたいな」と思ったけど、今読んでみると「子供との今を大事にしよう」と思えた。お母さんとさきちゃんのそれぞれの、母子家庭ならではの複雑な気持ちも見え隠れして、切なくなったり。聞き間違いなんて、その時はクスリと笑っても、きっとすぐに忘れちゃう。私も子供の今ならではの言い間違い、きちんと残そうと思った。

2017/11/20

はっせー

春の木漏れのような温かい作品!9歳のさきちゃんと作家のお母さんを中心とした12の短編。どこに感情移入するかによって読み方が違ってくると思う。そのため読む人によって感じ方が違う。さきちゃんのような子供だったなと思う人。さきちゃんのような子供がもういまは大人になってたなと思う人。色んな感じ方がある。そう感じる理由は日常のひとコマを切り取ったような話が多いからだ。なにも起きないが、温かく優しい時間が過ぎる。読んでいて心地よい。日常は意識しないと簡単に過ぎていく。この本を読むと日常の豊かさを感じることが出来る!

2021/08/22

ユメ

読み始める前から、きっと私はこの本が好きだと感じていた。元々北村薫さんの文章もおーなり由子さんの絵も好きなのに加えて、『月の砂漠をさばさばと』というタイトル。好きになることを約束されたような語感だと思った。そして、読んでみたらやっぱり好きだった。ひらがなのようなやさしさで、じんわりとやわらかく色づけられた物語。さきちゃんとお母さん、それぞれの感性が重なり合って生まれる温もりが今の私に必要なものだったのだと思う。私もこんな「二人」になりたい。さきちゃんも私も、ずっと「さばのみそ煮」を覚えていられたらいいな。

2015/08/31

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