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ウィステリアと三人の女たち (新潮文庫 か 64-4)

ウィステリアと三人の女たち (新潮文庫 か 64-4)

ウィステリアと三人の女たち (新潮文庫 か 64-4)

作家
川上未映子
出版社
新潮社
発売日
2021-04-26
ISBN
9784101388649
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ウィステリアと三人の女たち (新潮文庫 か 64-4) / 感想・レビュー

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サンタマリア

今の世の中から見ると何かが欠落しているもしくは何かを得ることができなかった女性達が日常を歩いている。彼女達の歪みは彼女達の責任とは言えないが、その日常は彼女達自身が原因で確実に歪んでいる。そのような歪みの中を歩く女性達の背中はワンピースのファスナーが閉まらないままの後ろ姿のようであった。

2021/07/18

エドワード

人の記憶にまつわる四編。標題作が傑作だ。ある女性の家の斜め向かいの古い洋館が取り壊されていく。老婦人が独りで住んでいた洋館。彼女は黒い服の女性に導かれて、ある真夜中に洋館の残された部屋へ入り、そこでかつて暮らした二人の女性一日本人のウィステリアとイギリス人教師一の夢を見る。子供たちに英語を教え、共に笑い、共に夕食を摂った。イギリス人教師が故郷へ帰らなければならなくなり、二人に永遠の別れが訪れた。古い家に染み着いた記憶。妖しくも哀しく甘いファンタジー。外国文学のような「マリーの愛の証明」も洒落ているね。

2021/06/23

こゆび

短編集。4つの物語。描かれているのはすべて女性で、それぞれが心に思い描いている相手も同じように女性で、どこか危うい。1枚の薄いガラスで隔てられた世界を見ているよう。彼女たちに共感なんてしない。どこまで理解できているのかもわからない。ただ繊細な言葉に形取られた何かが私の中に流れ込んでくる。

2021/07/13

でら

花や草木といった、そこにある自然のものを人の感情の動きと共に表現する、という感じの印象を受けた。人間の善し悪しを描きつつ、その混ざり合いの中に生まれる美しいものを見出している感じがして、とても面白かったです。

2021/07/05

イシザル

なぜ「ピアノ・ソナタ 第32番 第2楽章 」で異界にいざなうことにしたのか?考察してみる。ベートーベンらしい力強い曲。晩年の作品らしいが、「まだまだ俺はこれからだもっともっと弾ける」といわんばかりの強さを感じる。老女はジェンダー?で悩み愛する人に想いを言えぬまま…「私」は力強くなれるのか?降り続ける雨は、ピアノソナタ第32番第2楽章なのか?

2021/05/18

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