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素浪人横丁―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

素浪人横丁―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

素浪人横丁―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

作家
池波正太郎
滝口康彦
峰 隆一郎
山手 樹一郎
山本周五郎
出版社
新潮社
発売日
2009-06-27
ISBN
9784101397276
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素浪人横丁―人情時代小説傑作選 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

時代小説のアンソロジーで5編の作品が収められています。池波正太郎、山本周五郎、滝口康彦、峰隆一郎、山手樹一郎による短編集で、江戸時代に何らかの事情で浪人暮らしをせざるを得なくなった主人公たちをうまく短編にした物語に仕上げています。山本の「雨あがる」は映画でも見てまだ印象に残っています。池波のは「剣客商売」からのものです。

2016/01/06

優希

面白かったです。傑作人気時代小説のアンソロジー。時代もののはずなのに、スッと世界観に入っていくことができました。人生の清々しさが込められているからでしょうね。

2020/11/30

kazu@十五夜読書会

人情時代小説アンソロジー五編。名作『桃太郎侍』で知れれる山手 樹一郎さんの『浪人まつり』(貧乏浪人平助は、親友仙田忠兵衛から金の工面を頼まれて)を読みたく購入。剣の腕が立つ、心優しい浪人伊兵衛のもとに、思わぬ仕官の話が舞込んで(「雨あがる」山本周五郎)。大名屋敷の玄関先に切腹志願の半四郎が現れた(「異聞浪人記」滝口康彦)。江戸へ仇討ちに来た十太郎の助太刀は、酒屋で出会った男色浪人(「夫婦浪人」池波正太郎、剣客商売四天魔より)。病に倒れた源四郎の、自慢の女房が戻らない(「八辻ヶ原」峰隆一郎)。

2013/06/18

みずたま

長屋シリーズも良かったけど、横丁シリーズも秀作揃いのアンソロジーで面白かった。本格的な長編時代小説となると初心者には手が出しにくいけど、短編なら気楽に楽しめる。池波正太郎「夫婦浪人」が男色浪人もので、こういったお話も書かれていたとは知らず意外でした。

2015/04/02

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

雨あがる/山本周五郎著、異聞浪人記/滝口康彦著、夫婦浪人/池波正太郎著、八辻ケ原/峰隆一郎著、浪人まつり/山手樹一郎著。浪人をテーマにした傑作選全5話。いつの時代でも生活の糧を失うのは苦しい。そんな中で「雨」の話だけが浪人という境遇にありながらも不思議と明るい話でした。その反対にジリジリとした焦燥感が伝わってきたのが「異聞」。貧困にあえいだ浪人が大名屋敷の玄関先で切腹すると脅し、職か金銭を貰うという話なのですが、上手くいくいかないは別としてこういう手段に出るしかなかったところが辛い。★★★★

2010/09/05

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