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すれ違う背中を (新潮文庫)

すれ違う背中を (新潮文庫)

すれ違う背中を (新潮文庫)

作家
乃南アサ
出版社
新潮社
発売日
2012-11-28
ISBN
9784101425511
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すれ違う背中を (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

「あそこ」から帰ってきた芭子・綾香のシリーズ第2弾。前作を読んでいるだけに、二人に対する共感もひとしお。乃南アサさんの作家としての想像力と、そして自身の創造した人物たちであるとはいえ、そこに寄せる限りない慈しみが伝わってくる。「そうすれば、また明日がくる。一日だけでも生き延びた気分になれる」ー塀の中にいると、一日一日は刻むように過ぎていくのだろう。そして、そこから帰還した今もまた。また、終わり近くに芭子が作ったカレーを二人で食べるシーンがあるが、そこもしみじみと実にいい場面である。心の微細な表現が光る。

2021/06/23

ミカママ

ずぅっと読みたいと思ってた続編、やっと手に入った。もうね、何もかも大好き。設定、登場人物、背景、、、。わたしもこんな下町の古民家で、お針仕事しながら、パン焼くのが得意なお友だちと暮らしていきたいもんだ、、、とはいえ、前科(マエ)持ちの彼女たちには、なみなみならぬ苦労もあって。ラストの「コスモス」には、乃南さんの同性ならではのトゲもチクリと感じられて。堀井憲一郎さんの解説もあわせて読むと、さらにグッ❗️

2018/03/18

pino

芭子と綾香に旅行が大当たり。つましい生活をしている二人にとっては嬉しいハプニング。過去に囚われている芭子の心も徐々に解れていく。第二弾では二人の人生も一歩、一歩、前進している。だが、受け取るハプニングは好ましい物だけではないようで。過去と未来が、クルクルと芭子と綾香を翻弄する。様々な出来事の中で知り合う人々に心をかき乱される二人。でも、確実に前進している。強さ、そして、しなやかさまでも手に入れているようだ。お馴染みの警察官や怒りボタンもいい味出してる。二人が紡ぎ上げた日々が形となって、夢が叶いますように。

2013/04/11

優希

前科持ちながら、慎ましく暮らしている2人を見守りたくてたまらなくなります。暗い過去があっても夢を持つことはできると思います。芭子が過去の罪に縛られすぎていて、不安が大きくて心を開くことができないのが辛い。綾香も過去を知る男が現れて揺れただろうけれど、人生は過去が重なっていくものだし、悔いることのない人生を過ごしてきた人はいないはず。罪をきちんと償っているのだから、芭子にも綾香にも何気ない日常を前向きに生きて欲しいと感じました。綾香のパンが食べてみたいです。

2016/05/14

yoshida

同シリーズ2作目。全体的な印象として、芭子と綾香が着実に前向きとなり読後感が暖かい。次作「いちばん長い夜」で完結するのが寂しい。短編4編が収録。「梅雨の晴れ間に」では綾香が同級生と会い、ショックを受けながらも気丈に振る舞う。「コスモスのゆくえ」ではDVの当事者間の心理の闇を知る。「あの子の哀れなところはさ、自分がそこまで悲惨だっていうことに、気がついてないってことだと思うね。あの手の子は、きっと懲りないよ」綾香の科白に同意する。芭子と綾香の2人だから少しでも前向きになれるのだろう。1人より2人が大事。

2014/10/04

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