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どんくさいおかんがキレるみたいな。: 方言が標準語になるまで (新潮文庫 ま 15-2)

どんくさいおかんがキレるみたいな。: 方言が標準語になるまで (新潮文庫 ま 15-2)

どんくさいおかんがキレるみたいな。: 方言が標準語になるまで (新潮文庫 ま 15-2)

作家
松本修
出版社
新潮社
発売日
2013-04-27
ISBN
9784101441221
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どんくさいおかんがキレるみたいな。: 方言が標準語になるまで (新潮文庫 ま 15-2) / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

単語・表現の流行が、全国的に電波の力によって瞬時に拡散する時代。「アホ・バカ分布図」の作成者・松本氏による、大阪発の流行語拡散の過程を探求した、類のない国語学の本。奇妙なタイトルは、その言葉をつないだもの。ラストに「おかん」を持ってきて、坂田利夫氏による母の思い出話で、ホロッとさせられる。「おとん」と「おかん」についての説には驚いた。

2014/06/20

美登利

関西弁だと思われていた、様々な言葉が楽屋言葉として使われていたのが発端だと知りました。私は、実際この本に出てくる言葉はほとんど使いませんが、著者が語源を文献や昔の映像から地道に探し出し、広めたとされる本人に会って話を聞いたりととても時間をかけて作った本なんだ、と感じました。「おじん」「おばん」は、全く指摘の通り、おじさん、おばさんの意味だとずっと思ってました。違ったのね~。同世代のダウンタウンのお笑いは私も好きです。

2013/09/23

ホークス

著者の「日本全国アホバカ分布考」は傑作ノンフィクションだった。言葉の探索行は、スリリングでしかも奥深いものだった。これに対し本書は、最近の変化も含む言葉のルーツや盛衰を追いかける。それは、進化現象をリアルタイムに捉えようとした「フィンチの嘴」と似ていて、目の前で生まれたり死に絶えたりする言葉の不思議さに迫るものだ。「マジ」の歴史を遡る一遍は、言葉と人間のドラマになっている。「みたいな」の潜在能力を鋭く見抜いた先人たちに敬服した。アホの坂田氏が「オカン」を語る時、大阪の古い下町が目の前に浮かび上がった。

2016/06/03

ばっか殿すん

表紙は「おかんおかんおかんおかんおかんおかんおかんおかんおかんおかんおかんおかん内1人キレてる」みたいな。

2016/03/04

ヨーイチ

TV番組、探偵!ナイトスクープから生まれた「全国アホバカ分布考」はとてもいい本だった。国語の研究が従来の学者、作家とは異なる動機、方法で成されており、おおいに感心した記憶が有る。テレビのプロデューサーである著者が、今作では題名になっている、今の流行り言葉の発生、変遷についての、リポートを行なっている。使用例の文献の提示、聞き取り等によって、「オカン」とか「〜みたいな」の秘密(?)が明かされて行く。続く。

2013/06/22

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