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孤独の歌声 (新潮文庫)

孤独の歌声 (新潮文庫)

孤独の歌声 (新潮文庫)

作家
天童荒太
出版社
新潮社
発売日
1997-02-28
ISBN
9784101457116
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孤独の歌声 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

第6回日本推理サスペンス大賞受賞。 現代の都会の孤独を、 コンビニで働く少年の目、犯人の目、女性刑事の目を 透して描く。 それにしても、天童荒太が 描く事件は凄惨で酷い。 全編を漂う孤独の歌は 現代に生きる人々の心の 叫びを描こうとしているの だろうか…1994年の作品だが、 著者の描こうとする壊れた 心の世界は、視点を変えた 独白という形で読者に 伝わってくるような気がする。

2014/10/28

ハッシー

★★★★☆ 初めて著者の作品を読んだ。息苦しくなるほど重い。グロテスクなシーンもあるが、登場人物はリアルで共感でき、プロットも伏線回収も見事で、素晴らしいミステリーだと思う。過去の過ちや孤独にどう向き合うのかというテーマもしっかりと貫かれている。後半は心臓の鼓動が速くなり、背筋に冷たいものが走るが、先が気になって読むのを止められなかった。まるで水の中で息を止め、苦しみながらページを捲り、読み終えた後にやっと息ができたような息苦しさだった。

2018/10/05

JKD

歪んだ家族愛により正気と狂気の間を行きかう孤独の松田さん、恐いです。孤独の歌とか色とか音とかって潤平さんもかっこいいけど気味悪いです。もちろん風希さんの心の棘も理解できる。それぞれの孤独感を描く美しく悲しい物語なのですが、ほとんどは危険すぎる話。いやいや緊張しっぱなしの一冊でした。

2016/07/17

ケイ

犯人のしていることがとても恐ろしい。監禁されている女性の気持ちを考えると、恐怖がこちらまで伝播してくるようだった。しかし、女性刑事や潤平の抱えるトラウマや悩みが、若干とってつけたように思え、全体としてあやふやな感じがしたのだが、ミステリの賞への応募作=作家のほぼデビュー作だったと知ると驚く出来だと思う。その賞からは、宮部みゆきさんや乃南アサさんらが旅立っていったらしい。7回でなくなったとは惜しいことだ。

2016/07/02

にいにい

天童荒太さんの初期作。後続作品への原点が垣間見える。天童さんは、人生、闇、孤独、心の叫びを描く作家さんだ。ジャンルはサスペンスだけど、人生を描く。人は、皆、本来孤独。孤独とどう向き合うのか、受け入れて、他者と繋がるバトンを渡すこと、受け取ることを信じられるか、それとも、完全な理解、心の一致を求めるのか、実現しない幻想が狂気を生む。孤独の処し方を学べなかった犯人が悲しかった。愛は支配でも全面理解でもない。猟奇的な記述がグロくて、途中しんどいが、読んで「孤独」に共感した一冊。未来ある読後感がさわやか。

2016/01/06

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