むすびつき【しゃばけシリーズ第17弾】 (新潮文庫)
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むすびつき【しゃばけシリーズ第17弾】 (新潮文庫) / 感想・レビュー
sin
人は皆、死に至る今を生きている。今回のテーマは転生輪廻…人である若旦那の定命の果てを転生と云う縁で語り直した物語『えどさがし』で感じた寂寥を慰めるように、あやかしたちとの『むすびつき』と云う形で過去に遡って輪廻を紐解くが最後には転生のままならぬ一編を添えて、結びでは「大丈夫。今、私はここにいるよ。そうだろう?」と未だ見ぬ明日を憂うことを否定している。永遠は物語の中にあり、そして現実には、生きて在る今こそが永遠なのかもしれない。
2020/12/29
bura
しゃばけシリーズ第17巻。たしか13巻までは読んだはず。久々に手にしたなぁ。江戸通町にある長崎屋の病弱でいつも律儀に寝付いている若だんなと、付喪神や鳴家など妖たちの相も変わらずにぎやかな物語。推理小説の要素もあるのでそちら側からも楽しめる。今回は「前世」がテーマ。輪廻転生を巡る5話の短編が連なる。これだけ長いシリーズなのに飽きさせないのは、作者のユニークな感性と創造力の成すところだろう。挿絵の柴田ゆうのキャラ絵もこの世界をイメージするのになくてはならない。うん、面白かった。
2022/12/22
紫 綺
単行本にて読了。シリーズ第17弾。久しぶりの「しゃばけ」だが、相変わらずの展開で、その歩みはのろい。テーマは生き返り、転生。正月ほのぼのしたくて選んだが、結構シビアだった。
2024/01/03
アクビちゃん
【図書館】しゃばけシリーズ第17弾! 昔、金次の命の恩人が、なんと前世の若だんな?! そして、若だんなが亡くなり死神になった?! 輪廻転生をめぐる安定の面白さの5話です。「こわいものなし」で、夕助さんが亡くなったのには驚いたけれども、死は意外と身近にあるもの。そして、最近 文中の「強い立場を得たからといって、その者が偉くなったわけではない。何度も言ってるのに、人は簡単にそのことを忘れてしまう」寛朝の言葉に本当に!と、思う出来事があった。この言葉を自分自身にも言い聞かせ、大切にしたいと思った。
2021/06/29
優希
輪廻転生。今回は生死や命に関する短編集でした。重くはなく、軽く読めるのですが、切なさを感じます。ずっと今のままでいられればいいのにと。
2023/11/30
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