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仮想儀礼(下) (新潮文庫)

仮想儀礼(下) (新潮文庫)

仮想儀礼(下) (新潮文庫)

作家
篠田節子
出版社
新潮社
発売日
2011-05-28
ISBN
9784101484174
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仮想儀礼(下) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

最後はお決まりの宗教団体の破滅へのストーリーだった。マスコミと権力、社会から糾弾され、行き場のない信者たちとその偽りの教祖…それにしても洗脳・孤独・閉塞感・虚無感を抱えた人たちが宗教へと走る心の闇は何なのだろうか。

2011/10/16

ntahima

起承転結、転の巻き。但、転機ではなく転落。上巻末で登場した怪人物はその悪業を暴かれあっさりと舞台から姿を消すが聖泉真法会への世間の疑惑を招く契機となる。社会的異端者を排除しようとする世間、言論、公権力からの波状攻撃を受け教団は一気に崩壊の縁へと追いやられる。迫害に耐える哀れな信徒と思いきや似非教祖の統制を離れ信仰を深化、激化、狂化させて行く。行きつく先に一人の男の死。そして関係者の逮捕・審判・懲役。最後に結としての転生。マイナス札を全て集めるとプラスに転ずる札遊びの様に真の教祖誕生を思わせる後日談にて了。

2012/05/05

BlueBerry

主人公が苦心する様はやはり読む方にもストレスです(笑。ザックリ流し読みにて読了。

2014/05/17

tama

図書館本 下巻は「もうちょっとふざけてくれよー」と言いたくなることがあった。でも、シリアスだからこその面白さもあり。信者の感覚って、かなり取材したんだろうな。

2013/06/21

白のヒメ

人間なんて自分の心さえままならないのに、他人の心を思うようにしようと、そしてそれを金もうけにしようとする事が、一体どれだけ無謀で恐ろしい事なのか。下巻はまるでジェットコースターに乗ったような急降下の悲劇。興したものも巻き込まれたものも、一緒くたに真っ逆さまに落ちていく様は、身の毛がよだつほど恐ろしい。そしてシーンの合間に、ニュースでいつか見たような光景がいくつもあらわれ、余計にリアリティーと臨場感を増す仕掛け。もう見事としか言いようのないほど、物語に飲み込まれました。圧巻。

2017/12/11

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