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赤光 (新潮文庫)

赤光 (新潮文庫)

赤光 (新潮文庫)

作家
斎藤茂吉
出版社
新潮社
発売日
2000-02-29
ISBN
9784101494210
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赤光 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

この茂吉を代表する歌集には、明治38年から大正2年までの9年間の歌が収められている。白眉はなんといっても大正2年の作歌だろう。この年に詠まれたものは、そのことごとくが名歌であるといってよいが、とりわけ「死にたまふ母」を含む一連の連作短歌が強く心をうつ。「のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて足乳ねの母は死にたまふなり」―吉本隆明は、「写実と象徴と稀に見る均衡を獲得した」と評するが、まさに写実が象徴に達し得た成果がこれらの歌だ。また、連作によって物語を構成する方法も、人麻呂の「挽歌」を想起させつつ、まことに哀れ深い。

2014/02/10

kaizen@名古屋de朝活読書会

#斎藤茂吉 #短歌 赤光のなかに浮かびて棺ひとつ行き遥けかり野は涯ならん 狂者らはPaederastieをなせりけり夜しんしんと更けがたきかも をりをりは脳解剖書読むことありゆゑ知らに心つつましくなり #返歌 茂吉読む糸口自分の手になくて杜夫頼みだ青年茂吉 生物と医学複雑度高くて確率統計足でも逐えず 田中さん茂吉勧めて手に取るが生物医学苦手でごめん。 人が死ぬ話を聞いて再発を防止する手が見つかるのなら

2016/04/22

ちぇけら

訣別といふ言の葉に訣別をせむ蛇口から水滴は落つ。うれいがきわまる。鼻のおくが鋭くいたくて泣いた、生きていくことはひとが死んでいくのを看取ることだなんて知りたくなかったから。あらゆる死がぼくを通過していくのが苦しくて吐きそうで震えがとまらなくて、つかのまきみの血管をなぞる。青黒いきみのいとしい静脈。今日の雨音はなんだか2次元のようで、きみのすがたがいつもより薄い。次第にさめていく体温と別離の予感のせいで、夏なのに凍えそうだ。うつつではないような夕べに、蟋蟀はなにを伝えたがっているのだろう。

2019/07/13

4fdo4

中でも大正二年の「死にたまふ母」は、15歳で経済的事情から進学できず、 山形から東京の同郷の医師の婿養子候補として居候した茂吉の母への思いを強く強く感じる。そして声に出して叫びたかっただろう悲しみを書き連ねた詩は100年を越えても心に響く。 『みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞいそぐなりけれ』 『死に近き母が額を撫りつつ涙ながれて居たりけるかな』 『我が母よ死にたまひゆく我が母よ我を生まし乳足らひし母よ』 『ひとり来て蚕のへやに立ちたれば我が寂しさは極まりにけり』

2015/06/21

Norihiko Shr

読み慣れていないせいか読むだけでは記憶に残りにくい。次回は読んで書いてみるか。

2014/06/13

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