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シマイチ古道具商: 春夏冬(あきない)人情ものがたり (新潮文庫nex)

シマイチ古道具商: 春夏冬(あきない)人情ものがたり (新潮文庫nex)

シマイチ古道具商: 春夏冬(あきない)人情ものがたり (新潮文庫nex)

作家
蓮見恭子
出版社
新潮社
発売日
2017-03-29
ISBN
9784101800943
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シマイチ古道具商: 春夏冬(あきない)人情ものがたり (新潮文庫nex) / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

病気による夫の離職のために、義父と一緒に生活するようになった透子一家の生活を描く小説。義父は古道具屋の店主なので、透子もその仕事に巻き込まれるようになる。これは傑作。古道具をめぐる様々な思いが、人間的なドラマを鮮やかに浮かび上がらせる。忙しい現代社会と異なり、時間がゆっくり流れているような古道具屋の描写がなんとも心地良い。ほっと一息つけるようなところがある。それだけではなく、うつ病やシングルマザーといった重たい要素も盛り込まれている。透子の心のしこりが、古道具に接することで、ほどけていく点に感動。

2017/04/20

スズ

教師である夫が精神を病み、大坂の堺で古道具屋を営む義父を頼り、家族で居候生活を始めた島市透子が、様々な人の想いが詰まった古道具を通して、家族や人と人との絆、大嫌いだった父が密かに注いでくれていた愛情等を知っていく人情物語。高価な物ではなくても、その人にとっては何物にも代えがたい唯一無二の大切な物があり、物の価値を値段だけで判断してはいけない事を再認識。療養中の夫を支えながらやんちゃ盛りな二人の子供達を育てる生活に苦労するものの、義父やお客さんとの会話を通して家族がいてくれる事の幸せを実感する透子が良かった

2017/08/23

佐島楓

30代の子持ちの女性が主人公と、このレーベルでは異色の作品。家族の因縁や夫の病などの問題が中心となっているところも、変わっている。人が成長して結婚し、家庭をはぐくんでいくのは甘いことではない。そんな主人公を救うのが古道具だったり、古い町屋だったりする。年を重ねていくことと、家族のことなどて、ページを繰る手を止めて考え込んでしまうような物語だった。

2017/04/18

papako

この作者さんの他の作品『たこ焼き』が気になって、手に入ったこちらから。大阪堺の商店街の古道具屋が舞台。日常の謎系だけど、ちょっと重い雰囲気。関西人の嫌な感じもよく描かれていて、リアルな関西もの。でもテンポが自分には合わなくて、素直にいいな。とは思えなかった。読んだタイミングかしらね。たこ焼きはしばらく見送ります。

2021/03/03

ぶんこ

表紙絵のような町家には憧れるものの、生活するには大変そうです。心因性の病で教師の職を辞した夫。古道具屋さんを営む夫の実家に転がり込んだ透子たち。断捨離流行りですが、古い道具や建具の価値がわからずに捨ててしまう雪野さんや透子さん。紙そのものが貴重だった時代に、襖の裏貼りに利用した紙に歴史的に貴重な文献があったり、家族の歴史が残されているというのが面白かった。町家保存や古道具の価値の話は面白かっただけに、主役の透子さんに魅力を感じられなかったのが残念。

2018/07/01

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