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時は止まったふりをして (新潮文庫nex)

時は止まったふりをして (新潮文庫nex)

時は止まったふりをして (新潮文庫nex)

作家
藤石波矢
出版社
新潮社
発売日
2018-05-29
ISBN
9784101801254
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時は止まったふりをして (新潮文庫nex) / 感想・レビュー

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佐島楓

切ない。高校時代の記憶と、今現在をつなぐもの。想いはことごとくすれ違ってしまっている。ただ一点を除き、よくあることではあるのだが、やはり高校時代の恋愛というものは特別なのだなと思う。中学では幼すぎ、大学に入ってからではスレてしまっている。成熟していないがゆえの、狂おしさ。大人になるって、良くも悪くもあらゆることに慣れていくことなのだろう。しかし、気の毒なのは……。

2018/05/31

よっち

小牧が高校時代に付き合っていた凌馬。同窓会で再会した彼のもとに十二年の歳月を経て届くはずのないフイルムが届いて、そこから忘れていた過去と感情が蘇ってゆく青春恋愛ミステリ。十年前友人だった小牧や知葉たちの視点で描かれる甘酸っぱくてほろ苦い青春の日々と、三十路を前にした社会人としてのそれぞれの現在地。当時は明かされなかった密かないくつもの想いがあって、一方で今大切にしたいと思っている関係があって。清算されてゆく心残りだった過去が現在に繋がって、迷える背中をそっと押してくれる展開にはぐっとくるものがありました。

2018/06/11

吊り太郎

12年後の同窓会、好きだった人と再会した小牧咲彩、田臥麻衣子、朝宮凌馬。同窓会のシーンから物語は、展開され同窓会終了後に小牧と朝宮が二人で再会する。そこから学生時代の思い出を語り、過去と現在の時間軸が同時に描かれた作品。高校2年の文化祭で小牧、朝宮をくっ付け様と千葉は、何かと二人っきりにしたり、意識する様に働き掛けるが、実は二人は既に付き合っていた!その事を隠されていた千葉は、小牧が文化祭で無くした一本のフィルムが、四人の関係性を展開させるキーとなる。文化祭で消えたフィルムが未来で奇跡を起こす。

2018/08/14

はる

実は途中まで高校時代のストーリーを知葉が主役で書かれているって気付きませんでした。しばらく??がいっぱいで気づくまで凄く読みにくいと思っていました。最後の知葉はそんな事になってるの!!ってビックリしましたが、私としては不完全燃焼。まるで本作のなかではやったドラマのような不完全燃焼。

2018/10/16

りこ

なぜあの日フィルムは消えたのか。どうして12年が経った今になって送られてきたのか。高校時代に解けなかった謎が明かされるとき、告げられなかった想いが浮かび上がる。固く閉ざしていた記憶のつぼみをやわらかくつつかれるような、忘れたと思っていた感情がほころびるような、とびきりの青春ミステリ。凌馬と咲彩と知葉、それぞれの想いが私の心を違った角度から揺さぶる。嘘はつかなかった。大切な人を傷つけないよう、秘密を抱きしめていただけだ。時がふたたび動き始めたのは偶然ではないのだと気づいたとき、切なさで胸がいっぱいになった。

2018/06/22

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