KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

君と漕ぐ: ながとろ高校カヌー部 (新潮文庫)

君と漕ぐ: ながとろ高校カヌー部 (新潮文庫)

君と漕ぐ: ながとろ高校カヌー部 (新潮文庫)

作家
武田綾乃
出版社
新潮社
発売日
2019-01-27
ISBN
9784101801476
amazonで購入する Kindle版を購入する

「君と漕ぐ: ながとろ高校カヌー部 (新潮文庫)」のおすすめレビュー

青春群像劇『響け! ユーフォニアム』著者の新作は、田舎のカヌー部が舞台! 4人の少女が全国制覇を目指す

『君と漕ぐ ながとろ高校カヌー部』(武田綾乃/新潮社)

 私が中学校でバスケットボール部に入ったとき、同級生に身長190cmの選手がいた。高さが何よりも有利になるリングの下で、彼は誰よりもリバウンドが取れたし、軽々とゴールを決めた。でも、彼にはやる気がなかった。今振り返ってみれば、自分が有利すぎるスポーツは、さぞ退屈だろうと想像できる。だけど、当時はそんな風には考えられなかった。そんなに恵まれた身体を持っているのに、なんでちゃんと練習に来ないんだよ…。口には出さなかったけれど、心の内にはそんな暗い感情があった。かといって、自分だって心の底から本気で練習に打ち込んでいたわけではない。「本気で全国を目指していたか?」と問われても、即座に首を縦に振ることはできなかっただろう。遊びでもなければ、本気でもない――。そんな奇妙な感覚で汗を流していた。

 武田綾乃さんの小説を読んでいると、あの頃の光景がありありと脳裏に浮かぶ。新シリーズ『君と漕ぐ ながとろ高校カヌー部』(新潮社)は、とある高校のカヌー部を舞台にした青春小説だ。大所帯の吹奏楽部を描いた前作『響け!…

2019/3/26

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

君と漕ぐ: ながとろ高校カヌー部 (新潮文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

さてさて

小学生の頃から『カヌー』の世界で友人・千帆と共に戦い続けてきた主人公の希衣。そんな希衣が新入部員として入部してきた舞奈、そして恵梨香とともにインターハイへの出場を目指して練習の日々を生きていく様を見るこの作品。そこには四人の高校生が青春真っ只中を生きる姿が描かれていました。『カヌー』のなるほど知識がとても参考になるこの作品。“カヌーという競技は、知れば知るほど面白いので、この小説をきっかけに興味を持つ人が増えてくれたら嬉しいです!”そうおっしゃる武田さんの『カヌー』への熱い想いを感じる、そんな作品でした。

2023/10/06

ナイスネイチャ

馴染みのないカヌー競技。江戸川区にはオリンピック選手輩出しているが一時のものしか認識できてなかったかな。物語は大会で成績を残したい生徒と真逆の生徒のカヌーへの思いや地方の高校部活動の弊害などが描かれてました。競技の方は二の次なのかな?

2019/09/24

Aya Murakami

新潮文庫next5周年対象本 家庭を顧みなかった父親が原因での離婚にモンスターペアレントな父を持つ娘…。ラノベながらなかなかハードな家族関係が描写される青春ものです。妻にも主人公除く子どもたちにも見捨てられた父親が可愛そうだから父と暮らすことを選んだ主人公…。イネブラー精神なのでしょうか?それとも兄弟に反発して父を選んだのか?自分も家族関係複雑なので深読みしてしまいます。

2019/11/11

ポップノア@背番号16

部長の希衣(2年)。温厚な千帆(同)。才能豊かな新星·恵梨香(1年)。初心者の舞奈(同)。ながとろ高校カヌー部4人の爽やかな成長物語。カヌーには疎い私だが、大自然(田舎)の描写が素晴らしく、初夏のそよ風や水面のきらめきが容易に浮かび、一気に引き込まれた。試合前日まで息が合わなかった希衣と恵梨香が家を抜け出して交わすやり取りが微笑ましく、コミュニケーションが苦手な恵梨香が少しずつ柔和な表情を見せるのが嬉しい。勝負に執着しない千帆、ムードメイカーの舞奈とキャラ付けもグッド。続編も入手済みなので、すぐ読みます!

2020/07/01

ダイ@2019.11.2~一時休止

さすがにユーフォシリーズの作者らしく青春部活ものでイイ感じでしたが、中途半端なところで終わったし、プロローグまで話が進んでいないのでシリーズ化して回収される?

2019/02/25

感想・レビューをもっと見る