青ノ果テ :花巻農芸高校地学部の夏 (新潮文庫 い 123-2 nex)
青ノ果テ :花巻農芸高校地学部の夏 (新潮文庫 い 123-2 nex) / 感想・レビュー
ソルティ
宮沢賢治とその拠点である岩手県花巻市をベースにした高校生主体のミステリー要素のある青春もの、となれば、好きな要素ばっかりで大変満足です!登場人物たちがちょっとめんどくさいなーと思って読んでましたが残り1/4で真相がわかりそこから少しの感動と爽やかさが吹き抜けさっぱりスッキリな感じ。伊予原さん博識過ぎます。でもこの賢治情報やうんちく、すごく興味深くて良かった。「「部屋にこもってフォークを弾いてる青春でいいんだ。汗だくになって鹿踊りを踊る青春でいいんだ。毎日一人で化石ばっかり掘っている青春でいいんだよ」」
2021/07/16
nico🐬波待ち中
宮沢賢治の不朽の名作『銀河鉄道の夜』。あの幻想的な物語の舞台となった場所を男子高校生達が辿る物語。ジョバンニが銀河鉄道に乗り込んだ丘に、読み手である自分が立てるなんてとても羨ましい。そして、あのラスト。違う結末も用意されていたことに驚いた。賢治は十年間も『銀河鉄道の夜』を書き直し続け、結局未完成になってしまったけれど、ラストの描き方を賢治は本当はどのようにしたかったのか、とても興味深く思った。賢治の作品に出てくる「青の果て」。賢治が思い描いた「青」について、この物語の高校生達と同じく、私も思いを巡らせた。
2020/04/13
あっちゃん
宮沢賢治一色(笑)地学部の高校生が宮沢賢治ゆかりの地を旅する!実は銀河鉄道の夜すら記憶があやふやなので、情報に流されて読了!普段の伊与原さんとはちょっと違う青春もの( ̄▽ ̄)
2022/12/16
みかん🍊
高2の5月に東京からきた転校生深澤が幼馴染七夏に近づくのを阻止する為地学部の活動に参加する壮多だったが夏休み前に七夏が突然姿を消す、それを探る目的もあり部の活動『銀河鉄道の夜』ゆかり地を自転車で巡る旅に先輩と深澤と三人で出る青春ロードムービー、花巻や遠野は一度だけ行った事があるが地図を見ながら彼らの旅を追従しながら読んだ、彼らの訪れた場所も行ってみたくなった、七夏が何故姿を消したのか、深澤は何故花巻にやって来たのか探りながらの旅だったが、それぞれの過去や家族と向き合い前へ進む旅でもあった、面白かったです。
2020/03/03
けんとまん1007
宮澤賢治、東北。それだけで想像が広がる。花巻、農芸高校の響きもいい味わいがある。近くに、農業高校があるので、多少なりとも親しみがある。青という文字からは、やはり、青春の2文字を連想してしまう。高校生という年代ならではのものがたりだなあ~。続きがあってもいい。
2022/07/07
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