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さよなら世界の終わり (新潮文庫)

さよなら世界の終わり (新潮文庫)

さよなら世界の終わり (新潮文庫)

作家
佐野徹夜
loundraw
出版社
新潮社
発売日
2020-05-28
ISBN
9784101801902
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ジャンル

「さよなら世界の終わり (新潮文庫)」のおすすめレビュー

『君は月夜に光り輝く』著者の原点! 死にかけると特殊な力を発動できる少年少女の道行きの果てには――

『さよなら世界の終わり(新潮文庫nex)』(佐野徹夜/新潮社)

 死にかけると未来を見ることができる“僕”こと間中成理。その日も屋上のドアノブで首を吊って、ナンバーズの数字を当てようとしていたら、世界が破壊される未来が見えてしまう。そしてその壮絶な情景の中に、かつての友人・天ヶ瀬の姿を見つける――。

『君は月夜に光り輝く(メディアワークス文庫)』(KADOKAWA)で鮮烈なデビューを飾り、青春小説の旗手として今もっとも注目を浴びる小説家のひとり・佐野徹夜氏。本書『さよなら世界の終わり(新潮文庫nex)』(新潮社)は作家デビューする数年前にしたためた、あとがきによると著者が「人生で一番最初に書いた小説」だ。それを大幅に加筆修正して、新たな小説として生まれ変わらせた。

 主な登場人物は3人。死にかけると未来が見える間中。死にかけると幽霊が見える、手首を切る系女子の青木。死にかけると人を洗脳することができる天ヶ瀬。登校拒否や引きこもりなどの問題を抱える青少年を矯正する施設で出会った彼らは、隕石墜落事故に巻き込まれた影響で、不思議な能力を授かってしまう。

 最愛…

2020/5/31

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さよなら世界の終わり (新潮文庫) / 感想・レビュー

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黒瀬 木綿希(ゆうき)

【そこは夜の教室だった。そして僕は地獄を見た】 『君は月夜に〜』など今までの著作と似通っているようでまるで違う毛色の作品。あとがきを読むと、とにかく著者が書きたかったことをぶつけたのだと分かる。だから好みは別れるかもしれない。死にかけると未来を見ることが出来る間中をはじめとした死とこの世の終わりを求める三人の男女。それぞれが生きづらさを抱える中で恋い焦がれるものは何か。SFと哲学が入り混じった虚構と現実、そして間中が見た未来は少々理解が難しい部分もあるが、それを考えるのもまた贅沢な楽しみ方かもしれない。

2020/07/08

ウッディ

死に近づくと未来が見える真中、幽霊と話せる青木そして他人を洗脳できる天ヶ瀬、引きこもりの矯正施設で出会った3人は、自殺未遂を繰り返し、生き辛い世界にささやかな抵抗を見せる。あとがきでデビュー前に書き上げた思い入れのある作品と書いていましたが、設定も内容も粗削りで、先の見えない絶望感の中で、著者の思い入れだけが絞り出されたという感じの作品でした。現実と悪夢の間で本筋が見えない構成、生と死の境界があいまいで、厭世感に溢れ、読んでいても暗い気持ちにしかならない駄作。若い人たちに読んでほしくない作品だと思った。

2020/10/08

緑茶

不思議な力を持っている3人の男女、その力の発動条件は「死にかけること」。とてもリスキーだけど、生に執着のない3人は淡々とやってのけることができます。読んでいて苦しくなる青春小説でした。死んだり生き返ったり、最後はいきなり好きだなんだとかあって展開についていくのが大変でした。個人的には他3作(4かな?)の方が好きかな、、、と思いつつ、これが彼らの原点なのかなと思うと納得できました。次作も楽しみにしてます。今回もloundrawさんの絵がとっても素敵でした💓

2020/07/12

hundredpink

いったい何を読んだのか。

2020/08/08

まるぼろ

学校の屋上でドアノブで首を吊って死にかけようとしていた間中成理は、親友の天ヶ瀬が世界を壊す未来を見るが…と言う所から始まるお話です。ラスト手前までほぼ全編に渡って破滅的な色に染まっている作品なので、読んでいるこちらも虚無感に襲われるからかため息を付く事が多かった様に感じられた作品でしたが、それでも最後、生きているのが辛くて何度も死にかけた三人が生きようと思ってくれたのはとても良かったと思えました。あとがきを読んでこの作品の傾向も含めて成程と色々と思う所もありましたが、とりま次回作にも期待しています。

2020/08/31

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