読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

額装師の祈り 奥野夏樹のデザインノート (新潮文庫)

額装師の祈り 奥野夏樹のデザインノート (新潮文庫)

額装師の祈り 奥野夏樹のデザインノート (新潮文庫)

作家
谷瑞恵
出版社
新潮社
発売日
2020-11-30
ISBN
9784101802077
amazonで購入する Kindle版を購入する

額装師の祈り 奥野夏樹のデザインノート (新潮文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ベイマックス

「思い出のとき修理します」は時計屋に持ち込まれた『時』がらみの問題を解決していた。今作は『額縁』作りを通して、5つの短編ごとに謎を解き、全体としての物語として、主人公の額装師の夏樹の婚約者だった弘海のバス事故死の時に謎の行動をしたカレー屋店主の池畠、その池畠に溺れているところを助けられた『くおん堂』次男の純。この3人の心の闇を解き明かしていく。恋愛としては、夏樹と弘海と田代綾香の対応に考えさせられるものがある。

2020/12/22

ぽろん

「額を紡ぐ人」改題。婚約者を事故で亡くした額装師の女性が主人公。それぞれ、心の傷を抱えた人達が彼女の額装によって乗り越えていく。彼女自身も、、。新年に相応しい心に染みる物語でした。

2021/01/01

マルコ(Marco)

表紙買い。『黒猫の小夜曲』が死に行く人の想いを描くなら、真逆の遺された人の葛藤を描いており、偶然とは言え読むべき機会に読んだ内容。その意味で彩香の行動は居たら不快に思うが、それも生き方。額縁と言ってもピンと来ないが、飾る内容で随分仕様が異なり、本作の主人公・夏樹は枯れ木や鳥の鳴き声と、あらゆる対象を相応しい祭壇の様に額装を施す。依頼した人物の真意を探り額装を施す夏樹も凄いが、登場人物がそれぞれ訳あり、その謎に迫る描き方も良く、遺された人は故人は故人、縛られず祈りを忘れず生きるだけ。

2021/03/12

mariann

切なくて悲しい、そして優しい物語だった。額装師を営む職人の夏樹が依頼された、風変わりな物を額装するにあたって、依頼者の深層心理に触れ、1番いい形で世に残すという話。西日本のとある町、私は勝手に梅田、中崎町界隈に設定して読んでいった。婚約者を失ってから前に進むことのできない夏樹に同業者の純やカレー屋の池畠など、他の登場人物も心に隠しきれない大きな傷を持っている。みな、そのトラウマとどうやって付き合っていくのか。克服するのではなく、それと共に生きて行く術を見つけたい。そんな小説だった。

2021/04/30

らび

これはシリーズ化しないのでしょうか?事故で婚約者を失った夏樹はバスから脱出し救援を呼ばなかった池畠がカレー食堂を営む街に額装師として移り住む。表具額縁店の次男坊久遠純は川で友人を失っている。自責の念に今も縛られている。池畠にも痛ましい過去がある。今を生きる3人でも心は。。夏樹の額装によって救われるのか?痛く悲しいものがたりではありますが、額装という仕事が興味深い。もう少し掘り下げて欲しかったかな。修行にでた純が成長したら夏樹の良いパートナーになるような気がします。

2021/02/16

感想・レビューをもっと見る