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カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

作家
ドストエフスキー
原 卓也
出版社
新潮社
発売日
1978-07-20
ISBN
9784102010105
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高校時代、喫煙で停学中に出会ったドストエフスキー。今も色あせない思春期を彩った読書体験。橘玲さんの【私の愛読書】とは?

さまざまな分野で活躍する著名人にお気に入りの本を紹介してもらうインタビュー連載「私の愛読書」。今回、お話を伺ったのは2002年に金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎)でデビューして以降、『無理ゲー社会』(小学館)や『世界はなぜ地獄になるのか』(小学館)など、数々の話題書を手がけてきた作家・橘玲さんだ。高校時代、大学時代、社会人なりたての頃に出会った今なお色褪せない本の思い出を、語っていただいた。 (取材・文/カネコシュウヘイ)

■あの頃出会った本はいつでも思い出せる、鮮明な記憶に

橘玲(以下、橘):心理学用語の「レミニスセンス・バンプ」はご存じですか?

――いえ、どのようなものでしょう?

橘:「思い出(reminiscence)」の「突起(bump)」のことで、繰り返し思い出すような印象的な経験を意味する言葉です。誰でも同じだと思いますが、初恋や初体験など、鮮明な記憶はおおむね思春期~20代前半のものでしょう。年をとると刺激も薄れ、バンプ(「凸」の部分)は少なくなってくる。私にとってのレミニセンス・バンプも高校時代や大学時代に出会った本でした。

――今…

2023/9/7

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ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』あらすじ紹介。育児放棄、隠し子の存在、父殺し… カラマーゾフ一家が巻き起こす愛憎劇

 本作『カラマーゾフの兄弟』はドストエフスキーの遺作であり、最高傑作との呼び声も高いロシア文学です。しかし宗教的で難解な部分も多く、長く重たいイメージもあるでしょう。そこで今回は『カラマーゾフの兄弟』のストーリーをわかりやすく解説します。推理小説的な趣もあるので、ぜひ原作にも挑戦してみてください。

『カラマーゾフの兄弟』の作品解説  著者のドストエフスキーは『罪と罰』などの5大長編で知られる、ロシアの文豪です。シベリア流刑の際、聖書の教えに触れた経験から、キリスト教的人道主義を主題として扱うようになりました。

 本作は家族の確執や父殺しの罪といった世俗的なドラマを通して、神の存在という宗教的な示唆を与え、多くの読者の人生観をも変えうる物語となっています。

『カラマーゾフの兄弟』の主な登場人物 フョードル・パーヴロヴィチ・カラマーゾフ:カラマーゾフ家の父。金稼ぎの才能と、淫蕩な性格の持ち主。

ドミートリィ(ミーチャ):長男。直情径行な退役軍人。婚約者カチェリーナに多額の借金がある。

イワン(ワーニャ):次男。理科大卒、インテリの無神論者。

アレクセイ(アリョ…

2023/3/12

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カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ケイ

五年前に亀山訳で、今回は講座受講のために。力量のある訳者であれば、これほどの大作の、一文一文の奥にある思想や物語の流れに差はないと思われる。パイーシイ神父の別れ際の優しい言葉、イワンの大審問の前振りの語りが一番心に残る。イワンが「神が存在しないのなら、考え出すべきである(ヴォルテール)」を引用の後に、「もし悪魔が存在しないとすれば、つまり、人間が創り出したのだとしたら、人間は自分の形に似せて悪魔を作ったんだと思うよ」と語り、神がいなくとも1人で善行をなす人はいるとアリーシャに語る時の彼の煩悶が興味深い。

2018/06/27

のっち♬

三兄弟と父は長老の仲介で顔を合わせるが、女性をめぐって長男が父が対立する。強欲の権化、放埒な直情型、インテリ無神論者、神の愛の実行者…カラマーゾフ一家をはじめ、著者がこれまで混迷したロシア社会から掬い取って濃縮錬成してきた選り抜きの人物像が結集。上巻は複雑な人間関係を外堀から埋めるようなストーリーテリングと執拗な長広舌を積み重ねながら、重厚かつ深淵な世界観の土台を着実に形成してゆく。中でも『大審問官』は神と人間、信仰と自由を問う著者の思想の精髄。このキスは自由の重荷に苛まれる人類への彼からの究極の回答だ。

2018/12/04

青蓮

以前読んで挫折したので再チャレンジ。登場人物達がとにかく濃い。圧倒的な熱量を持って読み手に迫ってきます。人間とは何か、神の存在、信仰、愛、憎しみ、貧困、苦悩と言った人間が背負うありとあらゆるものの坩堝に惹き込まれて、ページを捲る手が止まりませんでした。上巻の白眉は第二部の第五篇にあるイワンとアリョーシャの対話。特に「反逆」「大審問官」あたりがポイント。正直、この当たりは難しくて、なかなか理解が及ばす苦戦しました。キリスト教の知識があればもっと理解できたのかも。個人的に天真爛漫なアリョーシャが好き。中巻へ。

2016/10/24

ハイク

サマセット・モームは世界十大名作の一つに数えている。また多くの著名な作家等が愛読書、世界最高峰の小説と言っている。カラマーゾフ家の父親フョードルと三人兄弟の物語である。非常に読みにくい本である。それは登場人物のセリフがものすごく長い。長編なので一気に読了するわけにはいかない。サイトのアドバイスは登場人物のメモを片手に読むこと、前もってサイトで粗筋を把握しておいた方が良いとのことだ。特にイワンの語りはセリフが特に長く、内容も難しい。中でも上巻では最後の「大審問官」はキリスト教が絡み理解するに骨がおれる。

2017/11/10

ゴンゾウ@新潮部

罪と罰よりも更に難解だった。まずロシア人の名前に悩まされて、キリスト教の知識がなくて苦労した。特にイワンの大審問官はほとんどついていけなかっか。この前最後まで読み切れるか不安だ。

2018/04/28

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