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ねじの回転 (新潮文庫)

ねじの回転 (新潮文庫)

ねじの回転 (新潮文庫)

作家
ヘンリー・ジェイムズ
Henry James
小川高義
出版社
新潮社
発売日
2017-08-27
ISBN
9784102041031
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ねじの回転 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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蓮子

イギリス郊外にある古い貴族屋敷に家庭教師として派遣された「私」。そこには両親と死別した眉目秀麗な兄と妹が暮らし、穏やかな日々が過ぎていく筈だったーーそれ程長い物語ではないが、濃密で難解だった。幽霊は本当にいたのか?果たして語り手である「私」は真実を語っているのだろうか?それを思うとマイルズが言った「現実が見たい」という言葉がとても重要な意味を帯びてくるように感じる。自分が見たものでしか「現実」は立ち現れず、それは時として知覚者の都合の良いように歪んでいく。タイトルの「ねじの回転」も意味深長。また再読したい

2018/01/31

mocha

噂に違わずわかりにくい作品だった。家庭教師の妄想という解釈が多数を占めているようだが、それにしても腑に落ちない部分が多い。主の頑ななポリシーや放校処分の理由、何よりラスト一文。文字通りの意味なのか、比喩なのか・・?終始漂う不吉な雰囲気に引っ張られて読み進めるも、幽霊の正体を見極められずもどかしい。松岡正剛氏の解説を読んで、この作品の「位置づけ」だけはわかった。https://1000ya.isis.ne.jp/0429.html

2019/09/01

マエダ

語り手が幽霊を敵とする自作自演をしていることは間違いないと訳者は言っている。もし幽霊がでたのだとしてもうっかり出たばかりに利用され実際以上の悪玉に仕立てあがられている。

2018/08/13

ゆのん

落ち着いていて上品なホラー作品だと思った。ヘンリー・ジェイムズの後記の作品は非常に難解という評判だったので理解できるか心配だったが面白かったので私なりに理解できたのではないかな。場面の始まりと終わりが違う場所だったり子供の年齢が途中変わったりとまるでパズルの様な文章に多少苦しんだがあまりそこに捕らわれず読んでいく事にしたのが良かったのかも。幽霊の怖さよりも「美しい天使の様な子供達」の悪意や大人をくった様な態度、家庭教師は正気なのか狂気なのか・・。作者は答えを与えてないので自分の解釈で読んで良いらしい。

2017/09/11

月六

単純に「お化けが出た!怖い!」という話なら、ごまんとある。2人の子供をかませて、恐ろしさを際立たせたのがこの小説の妙味だ■純真無垢な子供たちが、亡霊に引き寄せられ、絡め取られかけている。あなたなら、どうするだろう。守るのが大人の役目だと、手記を残した家庭教師は訴え、行動に出た■しかし、そもそも霊などいるのか?読者が投げかけるクエスチョンこそが、最も「ホラー」な状況を作り出す。構図が逆転する。家庭教師は子供たちを守ろうとしたのか、幻覚のため子供に手を下したのか……と。いわゆる「意味が分かると怖い話」である。

2020/02/17

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