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デイジー・ミラー (新潮文庫)

デイジー・ミラー (新潮文庫)

デイジー・ミラー (新潮文庫)

作家
ヘンリー・ジェイムズ
小川高義
出版社
新潮社
発売日
2021-03-27
ISBN
9784102041048
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デイジー・ミラー (新潮文庫) / 感想・レビュー

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buchipanda3

古典小説。スイスのヴェヴェーという小さな湖畔の町で出会ったアメリカ人の男女の物語。恋愛ものと言っても時代性からか(1878年作)、ちょっと控えめな感じ。それでも気になる女性の言葉や態度に翻弄されながら、男が気持ちをモヤモヤとさせるのは今も昔も同じ。格式ばった欧州の社交界の中を無垢で自由に振る舞うアメリカ人の女性。フレデリックによる語りなのでデイジーの本心は読み切れない。そんな彼女の思いがようやく垣間見えた時、思っていたよりも不意を喰らったような気持ちになった。何だか心にぽっかりと穴が開いてしまった感じだ。

2021/04/27

nuit

何十年ぶりかでの再読。うろ覚えでしかなかったが、読み進めるうちに記憶が蘇る。当時はデイジー・ミラーの行動や態度に「?」な疑問ばかりだったのを覚えている。時代ならではなのだろうか。著者の作品の中では「ねじの回転」がやっぱり好きだなぁ〜。そして余談ですが、最近、新潮や早川の文庫の文字が大きくなってくれてることに感謝です。まさかの老化現象&眼精疲労がこんなに辛いなんて…でも読みたい!な時には助かります。

2021/05/29

巨峰

今の時代でざっと例えるならば、深窓の令嬢ディジー・ミラーが、イケメンで口軽のイタリア男と、緊急事態宣言下のローマの街に夜な夜な来り出して場末の立ち飲み酒場で喋りまくり喋りまくりしたら遂には、コロナウィルに感染し、しまいには・・・という感じです。少女は、飛び切り美しく無垢で穢れなく純粋だけど愚か。男にもう少し分別があればいいというもんでもないですよね。分別ある男なら彼女は惹かれないし、一緒に行動しないでしょうから。主人公のウィンターボーンも途中から相手にされなくて見てるだけってのも、わりと他にない展開かも。

2021/05/11

パトラッシュ

自分が正しいと考える常識やマナーに反する人がバッシングされる事件はネット社会で続発しているが、19世紀ヨーロッパから大して変わっていないのか。田舎の成金の娘が洗練された都会へ出てからも、田舎と同様やりたい放題の奔放な生活を続けていても21世紀の今日なら誰も気にしないが、ヴィクトリア朝道徳に縛られた時代にそんな行動をとるアメリカ娘は奇異の目で見られたのか。まして現地在住の同胞が形成する保守的な社交界に圧力をかけられては、窒息する思いに陥るかも。デイジーを死なせたマラリアとは、正義を押しつける悪い空気なのか。

2021/06/13

kaoriction@感想は気まぐれに

映画『鳩の翼』が好きだ。原作を読もうと思いつつ読みそびれている。その原作者、H・ジェイムズの140年読み継がれてきた名作『デイジー・ミラー』の新訳だ。レマン湖のほとり、アメリカ人青年、美女デイジー。読み始めて雰囲気がフォースター『眺めのいい部屋』と被る。しかし、デイジーの奔放さは『眺め〜』にはない。現代では珍しくないアメリカ的思想の持ち主なのだろうが、その時代にあっては、やはり。彼女の人生、最期は自業自得と取れるが、本当の「心」「気持ち」はどこに、誰に、あったのか。角度を変えてまた読み返してみたい作品だ。

2021/04/10

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