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ティファニーで朝食を (新潮文庫)

ティファニーで朝食を (新潮文庫)

ティファニーで朝食を (新潮文庫)

作家
トルーマン・カポーティ
Truman Capote
村上春樹
出版社
新潮社
発売日
2008-11-27
ISBN
9784102095089
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ティファニーで朝食を (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

主人公のホリーも、語り手の「僕」も、そしてもう何年も店を構えているジョー・ベルでさえも、みんなどこからか、この街にやって来たのであり、彼らには等しく漂泊者の面影が漂う。14歳でテキサス州チューリップから出奔し、今ではニューヨークに暮らすホリーだが、彼女がいくら自由奔放にふるまっても、そこにはいつも孤独の影がつきまとっている。彼女には、とうとう「この街に一人も友達がいな」かったのだ。「僕」とジョー・ベルを除いては。エンディングは独特の哀愁が漂い、そしてすごく素敵だ。村上春樹の訳文が、ことさらに冴えている。

2012/07/21

zero1

人はいつでも旅行中?男も女と同じように、危ない異性を好きになるもの?NYを舞台に、自由奔放な女性ホリーを作家志望の男の視点で描く。映画(後述)があまりにも有名な作品。この作品を「自由への解放」と解釈するとしたら。ホリーの言動は人が無意識の中に持つ願望を象徴している。人が常に抑圧されているなら、作品に出てくる猫はホリーの望む自由を手にした生き方?読む度に違う発見ができる作品だから読み継がれる。鏡の役割を果たしている小説ともいえる。https://youtu.be/vnoPke8tlAs

2019/09/17

射手座の天使あきちゃん

先日読んだ「BUTTER」の中で主人公(男性3人の不審死の殺人容疑で起訴)が裁判長に「どのように生きてきたのか?」と問われて「ホリー・ゴライトリーのように男性に甘やかされて生きてきました」と答えるシーンが印象に残って読みたくなった一冊です。 翻訳が村上春樹さんと言う贅沢さ、お得意の暗喩表現もふんだんに使われて自由奔放に生きるホリーがとってもチャーミングに描かれていました。映画も観てみたくなりました。 (^_^)v

2021/07/11

遥かなる想い

第二次世界大戦下のニューヨークが舞台と なる小説である。映画でヘップバーンが 演じたホリーの自由奔放さが 眩しい。 アパートの真上の部屋に住む 僕の視点は 好意に溢れており、軽快な筆致が 心温まる印象の作品だった。

2018/04/15

おしゃべりメガネ

やはり訳しているのが村上春樹さんだけに、原文の雰囲気は全くわからず完全に村上春樹さんの作品のような印象を受けてしまいます。映画化もされてる永遠の名作ですが、初めて読んでみると華やいだイメージとは裏腹になかなかシリアスな内容だったんですね。天真爛漫な「ホリー・ゴライトリー」、彼女をモデルにしたような女性キャラはたくさんの作品でお目にかかっているような気がします。他3編も情景描写、会話の流れ、細かな心理描写などとにかくどこをとってもオシャレな世界観でたまにはこういう文章に委ねてみるのも悪くない読書時間ですね。

2016/07/29

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