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ここから世界が始まる (新潮文庫 カ 3-9)

ここから世界が始まる (新潮文庫 カ 3-9)

ここから世界が始まる (新潮文庫 カ 3-9)

作家
トルーマン・カポーティ
小川高義
出版社
新潮社
発売日
2022-09-28
ISBN
9784102095096
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ここから世界が始まる (新潮文庫 カ 3-9) / 感想・レビュー

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Vakira

超初期短編集。題名の如く、カポーティの妄想世界がここから始まった。名前は知ってましたが、カポーティ初読み。偶々、本屋の新刊文庫棚でこれ発見す。最新刊で初期短編集であればカポーティ知るにはもってこい。なんたってカポーティ10代、それも思春期前位の頃の作品。解説とか帯のコメント読まなければとても10代とは思えないほどこなれています。多分、若年ならあろうはずの無理な展開がないからだと思います。すんなりとオチます。それも様々な視点の主人公。少年、老婆、黒人女給、少女とキャラは多様化。流石、カポーティの人間観察眼。

2022/10/22

こばまり

近頃、書店での新刊チェックを怠っていたところこんな文庫が出ていて狂喜。ぐんぐん伸びる若芽のような、早熟な天才のキラッキラしたところがギュッと収められている。村上春樹の解説付きでお得感も。『冷血』を再読したくなった。

2022/12/07

aika

初めて読んだ時から心をとらえて放さないカポーティ。初期作品にもそのエッセンスは凝縮していて、ページを繰る時間は幸福なひとときでした。嫌われものの黒人の老夫人にまつわる記憶を、当時8歳の少年だった語り手が振り返る「ミス・ベル・ランキン」はじめ、私が惹かれ続けている残酷さと紙一重のイノセントが澱のように積もります。子供から大人になる年代の微妙な心の揺れや、社会という大きな枠の中からはみ出すようにして生きる人の哀しさや人情が染み入りました。あなたは、生まれながらにカポーティなのねと、表紙に語りかけたくなります。

2023/01/18

Shun

天才作家との呼び声高いトルーマン・カポーティによる初期短編集。最近新刊として刊行されたばかりの本作ですが、収録作品はニューヨーク公共図書館が秘蔵していた未刊行作品とあり、カポーティの作家として最初期の作品が収められています。私自身は初読みとなる作家なので成熟期に書かれた作品との比較は出来ず、本作を著者の習作の記録と意識するに留めて読みました。この14篇だけでも多様な立場の謂わば社会の片隅に位置するような人々を描いていることが分かり、作家への興味が増します。本作はそんなカポーティの始まりを感じさせる1冊。

2022/10/22

えりか

若き日のカポーティが書いた、苦しくなるほど優しく、哀しいほどに残酷で、何かを掴みたい、ここではないどこかへ行きたいという狂おしいほどの欲求を感じる物語。特に「西行車線」の視覚的効果のある情景描写や希望に満ちた人々の最初の一歩のその後、が心に残る。

2022/12/31

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