KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

海流のなかの島々(上) (新潮文庫)

海流のなかの島々(上) (新潮文庫)

海流のなかの島々(上) (新潮文庫)

作家
アーネスト・ヘミングウェイ
沼澤 洽治
出版社
新潮社
発売日
2007-06-01
ISBN
9784102100080
amazonで購入する

海流のなかの島々(上) (新潮文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ちびbookworm

★4.半生を下敷きに描く生前未発表の長編。3つの独立した中編集とも言える。「ビミニ編」:南国で独り暮らすある画家が、3人の子供たち、旧友と過ごす一夏を描いた「ビミニ」編。◆静かなイントロ、躍動的で、圧倒の鮫との格闘、カジキ釣りが面白かった。木舟と釣り網の「老人と海」と比べ、本編は、リールやクルーズ船を駆使した現代的な釣りの格闘を楽しめる。イントロの自然描写が美しい。◆「キューバ」編(上):著者が飼っていた猫たちが実名で登場する。愛しきボイシーとの日常と出会いを描く。

2022/09/23

Small World

仕事がバタバタしていて読書時間が取れない日が続いていましたが、週末になってようやく夏の課題図書にしていた本書を手に取ることができました。「ビミニ」の章で描かれる自然の美しさ、怖さ、生命力に惹かれていたのに....父と子の楽園のような生活から一転する悲劇が辛すぎます。台風、地震と災害が続く中、無力さを感じながらの読書となりました。

2018/09/09

らん

主人公トマス・ハドソンはまるでヘミングウェイ自身のようで、ヘミングウェイの幸せと淋しさを眺めているような気持ちになりました。離れていた息子たちが来て自分の習慣が破られる心地よさ。愛する息子たちが近くにいても、精神的に遠ざかっているような寂しさ。幸せな時間に感じる僅かな淋しさですら思い返すと全てがかけがえのないもので、その光景が美しく、その対比のような終盤の淋しさと喪失に、何とも切なく苦しい気持ちに…。めかじきを釣る場面に「老人と海」を思い出すも、家族の連携プレー等があり読み応えがありました。

2023/09/08

ぱせり

海と酒が似合う男たちの日々がとてもいい。本当に美しい。美しいけど甘くない。上巻(第一部)だけですっかり堪能しつくしてしまったような気がして、先を読みたくなくなっちゃいました。もうちょっと余韻に浸っていたい・・・といいながら、やっぱり続きを読んでいる

2010/10/17

のりすけたろう

久々にヘミングウェイ💖まだ、上巻ですが、なんかだいぶ打ちのめされてる気がします(´;Д;`)あんなに楽しい釣りのエピソードの後の、サラッと悲劇。マジか!!?となり、私も少しやさぐれながら、キューバ章を読んだりしてました。下巻は、どうなることやら?

2020/07/11

感想・レビューをもっと見る