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誰がために鐘は鳴る(下) (新潮文庫)

誰がために鐘は鳴る(下) (新潮文庫)

誰がために鐘は鳴る(下) (新潮文庫)

作家
アーネスト・ヘミングウェイ
Ernest Hemingway
高見 浩
出版社
新潮社
発売日
2018-02-28
ISBN
9784102100172
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誰がために鐘は鳴る(下) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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yumiha

ん⁉表紙の写真、キャパだ。(上)の表紙もキャパだったのねん(遅っ!)下巻では、緊張感の漂う場面が、次々と展開される。先を急ぎたい気持ちになったり、ゆっくり味わいたい気持ちになったり。生きて帰れないかもしれない思いに捉われ、さまざまに考えるジョーダンにも、目が離せない。「猫くらい自由奔放な動物はいない」という箇所では、『世界ネコ歩き』で見たヘミングウェイのキーウェストの家の猫たちを思い出した。共和党であれファシスト側であれ堕落した上層指導部と、そのコマとして消費される農民や労働者たちという構図は、同じだ。

2019/01/10

くみ

ゆっくり深く話は進む。それは戦闘が始まっても同じでジョーダン、左派の将校、伝来のアンドレス、右派の将校に至るまでその心情が吐露されていきます。こんなにじっくりと彼らに触れさせられているとだんだん情が移ってきました。最初は苛立ったり訝しんでいたレジスタンスそれぞれのメンバーもその個性を愛しく感じてきます。そして「3日間72時間で70年分の人生を生きることができる」と言い切ったことを証明するようなラスト。戦争への疑問や生きることの意義を強烈に感じました。

2018/10/21

たー

主人公のジョーダンやピラール、アンセルモをはじめとした様々な人物の葛藤を通じて、戦争の意義とともに内包する不条理が語られる。

2018/07/18

バナナフィッシュ。

戦争とは己の信条を賭して戦う物だと昔は云ったのだと思う。故国に想いを馳せ、その国家の下に生きる家族に望みを託して。だがそんな崇高な想いをいくら持とうが、戦場では何の役にも立たない。銃弾の前には一つの肉の塊であり、人の形をした標的にしか過ぎない。その圧倒的な暴力の下で何を想い、何に想いを託すか。人間性がそこに現れる。

2019/01/27

井蛙

実存とは自己の存在意義を見出し、状況を選び取ってゆくことだ。ロバートは作戦の決行がもはや無意味になった後でさえ自己の任務を放棄しない。のみならず彼は自己の運命に抗して未来へと希望を託すのだ(マリアは聖母というよりは不撓不屈の女神のようだ)。とはいえその希望はむろん彼抜きの希望であり、マリアとの最後の会話には自己欺瞞的な部分がないではない。反面、今際の彼が世界の美しさを孤独に寿ぐ箇所は感動的でさえある。For whom the bell tolls/It tolls for thee.鐘の音が遠く響き渡る…

2019/01/26

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