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シーシュポスの神話 (新潮文庫)

シーシュポスの神話 (新潮文庫)

シーシュポスの神話 (新潮文庫)

作家
カミュ
清水徹
出版社
新潮社
発売日
1969-07-17
ISBN
9784102114025
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シーシュポスの神話 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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優希

万物の生存に対し、不条理という理論を意識したとき、どのような考えを持つかが述べられていました。不条理を徹底して追及することはカミュの作品の存在意義の根底的な側面を見せていると思います。世界は不条理により成り立ち、個人と社会を切り離すことは不可能だというのがカミュの考え方の真髄であることが明らかにされていました。哲学者が見てこなかったこの世界の闇の部分に切り込んだ評論として有意義でしょう。

2016/07/05

nakanaka

難しい…。なんとか読みきったものの内容を理解できたとは言えないなぁ。読みきることが苦行のようだった…。圧倒的に知識が足りていないことを実感した読書だった。いつか再チャレンジしたい。

2020/01/03

たーぼー

岩を山頂まで押し上げるも、岩は重みで遥か下の方へ転がり落ちる。神はシーシュポスへ岩を再び山頂へ運ぶ罰を課した。この永遠に続く拷問。これに日々の苦悩と不条理に喘ぐ自らを重ねるのは当然だ。登っては下り、よろめきながらも立ち塞がる『岩』に対して『すべてよし』と光芒を投じる用意はあるか?向き合った熱気と壮麗の先に侮辱を超え運命の勝利が待つ。此処に私は到れるだろうか?非人間的なものからの意識の出発が、その終わりでは人間的反抗の炎の真っ只中へ帰着すること。これを至上の理想とするカミュの人間賛歌に身も精神も射抜かれた。

2017/04/22

藤月はな(灯れ松明の火)

カミュの代表作でも問われる不条理について仮想の現実を描く文学から現実へ肉迫して分析した評論。人間は永遠の普遍の存在である神とは異なり、移り変わっていく。ところが生きるために型に嵌めてしまうと矛盾が生じる。これが生き辛さの根本でもある。その根本は生きている時の喜びによって忘れがちだが一生、ついて回る虚無感はふとした瞬間で考えを支配してしまう。そして心は蝕まれ、人間を更なる不条理へと突き動かしていくものなのかもしれない。

2013/09/19

絹恵

キルケゴールを下地にしてフッサールを越えていくあいだで、ドストエフスキーとプルーストを読んで覚える熱情は、まさに不条理の自由でした。永遠や絶対的なものを見つけようとしたとき、辿り着くのは必ず死だけれど、だから限りあるもののなかでこそ自由を見い出すことが出来るのだと気付けます。そして神話に沿うと、贖いを反復することで、月に恋をするよりも確かに、太陽を見つめるよりも愚直に、海よりも深く沈むことを選べるのだと思います。

2015/09/19

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