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失われた横顔 (新潮文庫)

失われた横顔 (新潮文庫)

失われた横顔 (新潮文庫)

作家
フランソワーズ・サガン
Francoise Sagan
朝吹登水子
出版社
新潮社
発売日
1978-05-01
ISBN
9784102118146
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失われた横顔 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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背番号10@せばてん。

1988年6月17日読了。おじさんだって、たまにはこういう本を。(2020年7月26日入力)

1988/06/17

LUNE MER

ジョゼ三部作の最終巻。三部作の中でいちばん好きかも。前作から引き続きジョゼを束縛する夫アラン、ジョゼを所有せんとするパトロン・ジュリュス、その自然さがジョゼを惹きつける獣医ルイ。お茶しながら読み進める時空そのものがお洒落に感じられた。ペンネームからしてプルースト作品に由来するサガンのプルースト好きは客観的な事実だと思うが、本作は「失われた時を求めて」を感じた。全く作品のコンセプトや作風は異なるのだけど、サガンに取り込まれたこの大作がサガンに濾過されて一部抽出されたような。→

2022/05/28

ジョゼ! 色々あったけど、幸せになってね…それにしても、気持ち悪くても男に着いて行くしかない時期ってありますよね。後々考えると気持ち悪くて仕方がないんだけど、その時はそうするしか仕方がない、というか。しかも、思ったよりも男に裏で守られている、という。良くも悪くも。 庇護下で生きていくジョゼの姿と、後半無邪気に恋愛するジョゼの姿は、対比的だけれど、矛盾なく含まれる女性らしい瞬間の集まりで、彼女の感情や感覚に深く共感を覚えました。

2022/07/24

ゆきだるま

ジョゼ三部作「一年ののち」「すばらしい雲」そして本作。冷笑的ながらときに衝動的に行動してしまうジョゼ、嫉妬深い夫、初老の実業家ジュリュス、それぞれの人物描写が秀逸。ニューヨークでの夫や、海岸、再会したときのジュリュスなど、リアルすぎてぞわぞわした。

2024/01/13

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