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英国諜報員アシェンデン (新潮文庫)

英国諜報員アシェンデン (新潮文庫)

英国諜報員アシェンデン (新潮文庫)

作家
サマセット・モーム
William Somerset Maugham
金原瑞人
出版社
新潮社
発売日
2017-06-28
ISBN
9784102130292
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英国諜報員アシェンデン (新潮文庫) / 感想・レビュー

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マエダ

かなりの部分が作者の実体験をもとに書かれているという本書。物語ももちろん面白いがどこと言えないような会話の切れ味がモームの魅力。金原瑞人さんとモームの組み合わせは本当に面白い。

2017/10/24

巨峰

モームは実は第一次世界大戦でイギリスの諜報員をしていたそうな。そんな彼の実体験が十分に反映されたスパイものの古典。と同時に第一次世界大戦下における各国のスパイの日常や業務を調べるにあたっても、同時代的資料となると思う。(もちろん小説なので多くはフィクションではありますが)。大作家モームの作品ですから、多彩な登場人物やその土地の風物が生き生きとしっかりと描かれていて豊穣(それでいて冗長でない)、そして、やっぱり非情です。地味です。目立ちません。スパイですから。超お勧め

2018/10/04

Kajitt22

人間観察の達人サマセット・モームによる『英国諜報員アシェンデン』。人物描写もそうだが、平易で読みやすい文章にふりかけられたアイロニーとユーモアのスパイスが効いている。主人公アシェンデンはモームその人だろう。第一次世界大戦を背景に揺れ動くヨーロッパをうまく切り取り描いている。最後、革命前夜のペテログラードの描写は圧巻の臨場感だが、そこに洗濯物がでてくるのがモームらしいと言えばいいのか。

2018/04/17

AICHAN

図書館本。サマセット・モームの著作ということで借りた。モームはイギリスの諜報員をやっていた。だからこの小説は実体験をもとに書かれているらしい。ということで興味津々で読んだ。しかし、活字のしっかりと埋まった本文を読むのには時間がかかる。やっと読み終えた。もっとスリリングな展開を期待していたのだが、実際のスパイは地味な活動の連続なのね。面白く読めたのは人間観察の妙。さすがモームだった。

2019/02/07

Y2K☮

リアルなスパイ小説。柳広司のあれと脳内で比べつつ読了。派手なアクションは無いけど、体臭や咳の音や頭の形まで想像させるチャンドラー級の細やかな人間描写。キャラの個性が豊かなので読者は「これは自分だ」という存在を見つけられるはず。私の場合は第十二章の英国大使。会う度にイライラさせられ、合わないと頭では理解し、なのに惹かれる思いを抑えられぬ相手。若い頃にあれを乗り越えた男は良くも悪くも女に期待しなくなる。悲しいけどそれも大人になる為の通過儀礼か。あと第八章の最後の妙なカタルシス。唇を歪めたモームの微笑が浮かぶ。

2017/08/26

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