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青い壷の謎 (新潮文庫 赤 135-10)

青い壷の謎 (新潮文庫 赤 135-10)

青い壷の謎 (新潮文庫 赤 135-10)

作家
アガサ・クリスティ
中村妙子
出版社
新潮社
発売日
1985-01-01
ISBN
9784102135112
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青い壷の謎 (新潮文庫 赤 135-10) / 感想・レビュー

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NAO

オカルトっぽい話やパーカー・パイン氏ものなど、かなり軽めで本格ミステリとはいえない短編10編。パーカー・パイン氏は自分は不幸だと思っている依頼人を立ち直らせる仕掛け人で、「縁は異なもの」はパーカー・パイン氏がマッチングアプリのような役割を果たしている。作者は高貴な女性の極秘行動というシチュエーションが好きだったのか、高貴な女性が登場する話も2つ含まれている。さらに、本書には、中年女性と青年の淡いロマンスのようなものを描いた作品があり、アガサ・クリスティと再婚した夫とのロマンスを思い起こさせる。

2024/01/12

Mana

クリスティの普通の小説。中にはミステリーっぽいのもあるけど、一応ミステリーでない短編集。「白木蓮の花」この本の中で一番気に入った。主人公の女性の気高さが素晴らしい。「中年の人妻の事件」とても良いお話。心が暖まる。「赤信号」最後がよく分からなかった。最初は妻を撃ったのかと思ったけど、そうではなく自分で自分を撃ったならこの後の二人はハッピーエンド?「青い壺の謎」最後のオチが良い!この中で一番ミステリーっぽかったかも。

2019/07/20

Jun Shino

10編のセレクトされた短編集。推理ものではなく、サスペンス風味で意外な結末が多い。陰謀あり、ロマンスあり、「あなたはいま、幸せですか?幸せでなければパーカー・パイン氏をお訪ねなさい。」という新聞広告を出すパインものあり、ちょっと危険なものもありと楽しませてくれる。表題作は予想外のラストたったが、しかし目的を遂げるためにそこまで手の込んだことするか?という気もした。私的には、ポワロもミス・マープルも登場しない、小話的なサスペンス短編に、アガサの茶目っ気を見た思いがした。

2018/08/19

キャリー

クリスティといえば本格推理小説の女王、というイメージで手にとって、良い意味で裏切られた。それだけではないよ、というコンセプトの下で集められた短編集だったらしい。それにしてもこの時代のイギリス男女のプロポーズまでの早さは実際こんな感じだったんだろうか。

2015/07/16

daylami00

アガサ・クリスティの短編集。名前とは裏腹にサスペンスやホラー(?)が多く、ミステリではないので注意;(一応ミステリ風なとこもあり)。「ジェインの職探し」「仄暗い鏡の中で」あたりが面白かったかな。

2010/10/31

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