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半島の密使(下) (新潮文庫 シ 41-2)

半島の密使(下) (新潮文庫 シ 41-2)

半島の密使(下) (新潮文庫 シ 41-2)

作家
アダム・ジョンソン
Adam Johnson
佐藤 耕士
蓮池薫
出版社
新潮社
発売日
2013-05-27
ISBN
9784102181829
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半島の密使(下) (新潮文庫 シ 41-2) / 感想・レビュー

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ミカママ

【原書】おそらく作者は、北朝鮮を徹底的に取材はしたのだろう・・・が、残念ながら主人公のアクションヒーローぶりが、なぜかアジアを感じさせない。正直、最後まで舞台や人物にのめりこめず、飛ばし読み。ただ作者が描きたかったのであろう、真実の愛、祖国へのゆがんだ忠誠心、みたいなものは伝わってきて、ピューリッツァー賞受賞もきっとその辺に対して、なのだろうと思う。

2017/08/18

河内 タッキー

かの国に極めてよく似た架空の国を題材にしたエンターテイメントと解釈した方がいいかもしれない。指導者像に関しては、アメリカ人が想像する像と日本人が想像する像とは、やはり違うのだなと思って興味深い。オーウェルの「一九八四」と「プリズンブレイク」を合わせたようなストーリーと考えると面白い。

2013/08/01

かんやん

一応北朝鮮を舞台にしながら、その現実を描くというのでもなく、妙にメルヘンぽい珍作という印象。オチはバレバレなのにひっぱること。サスペンスの維持の仕方が、悪い意味でテレビドラマのミニシリーズみたいで興醒めでした。キム・ジョンイルの悪役然としたセリフとか、いかにもな尋問のやり取りとか、夫婦の絆の描き方とか、ラストの××劇とか、読めば読むほどウンザリ具合が積み重なる。これがピューリッツァー賞受賞作とは…。こんな風に北朝鮮をフィクションに利用するのは、現実に苦しんでいる人に非礼ではないのか。

2016/06/07

one_shot

最近読んだ中では一番読みごたえがあった。特に後半はジュンドとカ司令官のとりかえばや物語的な構成が、主人公の引き裂かれた愛国心を切なくあぶり出している。アメリカ人作家によるフィクションではあるが、作家の想像力がぶれていないので、北朝鮮国内の描写にも事実かどうかは別として、説得力があったと思う。

2013/08/15

noboru

下巻に入ってから語っている人物や時系列が時々入れ替わっていることによって慣れるまでには、特にカ司令官の存在に混乱してしまいます。主語が別人物に入れ替わる湊かなえさんの本も最初は戸惑いましたが…。最後まで読んでようやく全体像が見えてくるそんな内容でした。全体像をつかんだところで、もう一度読み直すとより面白く読めるのではないかと思います。

2013/08/06

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