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スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編 (新潮文庫)

スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編 (新潮文庫)

スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編 (新潮文庫)

作家
スティーヴン・キング
Stephen King
山田順子
出版社
新潮社
発売日
1987-03-25
ISBN
9784102193051
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スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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Tetchy

春と夏、秋と冬。それぞれ2つの季節に分冊された2冊の中編集はそれぞれの物語が陰と陽と対を成す。中間期は優しさの訪れであるならば極端に暑さ寒さに振り切れる季節は人を狂わす怖さを持つ。それがキングの心象風景なのだろうか。各編に共通するのは全てが昔語り、つまり回想で成り立っていることだ。キングは本書で斯くも自由奔放に物語を羽ばたかせた。春夏秋冬、キングの歳時記とも呼べる本書は『ゴールデンボーイ』と併せてかけがえない作品となった。永遠のベストの1冊をこの歳になって見つけられたキングとの出逢いを素直に寿ぎたい。

2018/03/29

あきぽん

名作映画の原作。この作品は、夏の終わりのむせかえるような濃厚さと、胸を締め付けられるような寂寥感に満ちていて、読後ずっしりと残ります。子供時代が終わるころはこんな気配がしていたのだ…。

2019/08/18

のっち♬

表題作はジュブナイル的な甘酸っぱさや爽快感とは無縁の話。一夏のイベントが運命の分岐点になる残酷な成長の痛みがノスタルジックな感興を呼び起こす。『奇譚クラブ』はゴシック風味で背景も戯れ心満載。双方に二都物語ネタを使うディケンズ愛。酔狂な筋を精一杯の背伸びや気遣いで膨らませる描写、パイ食い大会や機関車呼吸といったナンセンスジョークなど、本編・作中作に若々しい反骨や諧謔が犇めいている。著者はホラーの外側で言葉と愛の溝にフォーカスすることで語るべきこと、語らざるべきことに向き合い、語り手としての在り方を再考した。

2023/01/01

藤月はな(灯れ松明の火)

映画を思い出しながら読みました。映画とは細部で違う所もありましたが、映画は原作に忠実に作られていたんだと知りました。個人的に「人生」を表していて好きだった太っちょくんの復讐劇の話もちゃんとあって嬉しかったです。ゴーディ達の親は子供を舐めすぎだし、同時に子供に甘え過ぎである。でもクリスの事を信じ続けたバーティ先生やリンチされるゴーディを助けたエビーおばさんのような大人達もいたのだ。そして生きている者と亡くなった者達、過去と現在との間に横たわる時の流れに読者も重ねて佇むしかない。キングと編集者の裏話には笑う。

2017/02/12

ゴンゾウ@新潮部

映画の情景を思い浮かべながら読了。それぞれに家族のトラウマを抱える4人の少年達。決して裕福とは言えない家庭環境にある少年達。彼らが死体探しの旅に出る。2日間の旅を通しそれぞれの少年たちの成長が描かれている。小説も映画も音楽も名作ですよね。 【新潮文庫の100冊 2019】

2019/07/07

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