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ガープの世界〈下〉 (新潮文庫)

ガープの世界〈下〉 (新潮文庫)

ガープの世界〈下〉 (新潮文庫)

作家
ジョン・アーヴィング
筒井正明
出版社
新潮社
発売日
1988-10-28
ISBN
9784102273029
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ガープの世界〈下〉 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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中玉ケビン砂糖

、ジョージ・ロイ・ヒルはかなり好きな監督だが、彼の『ガープの世界』はいささか「早すぎた」気がする(でも映画のおかげでビートルズの『When I'm Sixty-Four』が好きなナンバーのひとつになった)、多感な時期に原作を面白く読んでいたので、ちょっと違和感あるのかも、冒頭からどんどん引き込まれるので、今ならティム・バートンとかにオファーしたら、『ビッグフィッシュ』のような魅力的な映像をつくってくれるかもしれないのに……

2015/03/02

at-sushi@ナートゥをご存知か?

セックスに拒否感を持つ看護婦の母が、瀕死の傷痍軍人に乗っかって出来た主人公・ガープの生涯を描く悲喜劇。リアルな人物造形、天性のストーリーテラーらしい展開の速さ、イサコーを思わせる伏線の妙に引き込まれる。作中の言葉を借りれば正に「巻を擱く能わず」一気読み。家族や性暴力、フェミニズム等、広範なテーマが盛り込まれているが、一貫しているのは「性」や「性欲」にまつわる問題。妻の不倫に端を発する事故は悲惨としか言いようがないが、背表紙の概説で盛大にネタバレしてくれてるのは絶許(怒)

2019/07/07

NAO

『ガープの世界』は、小説本来のあり方、小説を読む理由とは何かについて書かれている。だが、それだけではなく、この作品の中には、政治、社会的情勢に関する痛烈な諷刺も込められている。ガープの母が自立した女性となるために看護婦という職業を選んだとき彼女の両親が取った態度は、自立を目指す女性たちを見る社会の目そのもの。さらに、女性運動の旗手として祭り上げられた彼女の姿を描くことで、アーヴィングは、本人の意思を無視して女性運動や政治運動へと強引に引っ張っていこうとする政治的な思惑に疑問を投げかけているようだ。

2018/03/05

Vakira

題名を直訳すると「ガープによるとこの世界は」となる。自己成長とその中での自己と世界の発見。下巻のその世界は上巻での物語に対し更に思いも付かない展開を見せる。強姦と暴力と暗殺と政治活動を問う物語となっていく。登場人物の悲惨な事件が何度となく偶発する。有名な「ガープの世界」とはこんな話だったのか!全く先が読めない。悲惨な場面は読んでいて苦しいが、次の展開が知りたくてグイグイ読んでしまう。そこに小説の神髄がある。登場人物達がこの先どうなるのか?知るために読むんです。アーヴィングさん上手いです。

2023/08/08

Small World

上巻とは違い、死の匂いが濃密な下巻を読了です。面白くて読む手が止まらなかったですが、どこが面白いのかを説明するのは難しかったりしますね。w アーヴィングは上下巻の長い作品が多くて、読み始めるのに勇気が必要なので、1年に1冊ぐらいのペースで読んでいきたいです。(先ほど書いた感想を間違って消してしまいました。ナイス・コメントをいただいた方、ごめんなさい)

2018/07/27

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