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ブルックリン・フォリーズ (新潮文庫)

ブルックリン・フォリーズ (新潮文庫)

ブルックリン・フォリーズ (新潮文庫)

作家
ポール・オースター
柴田元幸
出版社
新潮社
発売日
2020-05-28
ISBN
9784102451175
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ブルックリン・フォリーズ (新潮文庫) / 感想・レビュー

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はっせー

9.11前の古き良きアメリカを感じれる本になっている!ポール・オースターさんの本は以前『ムーンパレス』を読んだことがあった。そのためこの本も面白いだろうと思い読んでみた。予想通り最高だった!主人公ネイサンはガンになり妻にも捨てられ娘ともうまくいっていない。ネイサンからみた世界はまるでモノクロにしか見えなかっただろう。そんなネイサンさんが偶然甥っ子と再開する。そこから物語の歯車が動き出す。どんなに年を取ってもやり直せる。そんな気がしてならない作品。人生を愛せよ。ただ人生を信頼してはダメだ。この言葉が染みる!

2022/01/19

ケイ

この話の時期、アメリカに住んでいて(登場するI-95をずっと南に行ったところ)、大統領選がもつれているのをフロリダの州都タラハッシーまで見に行ったことがある(ちなみにあの抗議は随分と牧歌的だった)。だから、ええっ、このまま進んじゃうと…と思ってると案の定。ブルックリンが舞台で、色んなものがごちゃごちゃしてて、作者らしくない感じ。主人公の名前がグラス氏だとわかってようやく確かにオースター作品かもと思えた。それに、貫くメッセージが、どこか追悼のようにも感じられて…。オースターは再生について紡いだのかも、ね。

2020/09/29

ずっきーーーん

ガンを患い、助かったものの、死に場所を求めてブルックリンへと還ってきたネイサン・グラス。甥のトム、古本屋のゲイ、ハリー、喋らないルーシー。彼が周囲の人々を『愚行の書』として、生き生きとユーモラスに綴っていく。それはまぎれもなく、ネイサン自身の再生の物語でもある。他人からしてみれば、たとえチンケな事であろうともドラマがあるのだ。人生は素晴らしく、そしてままならない。この上なく深く青い青空を、ネイサンと一緒に見上げる。本当に深く沁みる青だ。美しさこの上ないその青から視点を外せない。至福の読書。

2020/11/03

けろりん

【第167回海外作品読書会】人は生まれ落ちた瞬間からそれぞれの人生の終焉へと向かう旅路を歩んでいる。ある程度の年齢になれば、それは動かし難い現実として意識される。この物語の語り手、ネイサンは60歳手前。辣腕の仕事人間、家庭人としては失格。大病を患い、退職、離婚。一人暮らしの無聊をかこち『人間の愚行の書』を執筆中。音信不通であった、甥のトムとの再会から生じる出来事が、彼の人生に炉端の火灯りに似た色彩りを点す。素敵に晴れた初秋の朝、まばゆい青空の下で終わるこの物語の余韻に浸りつつ、その先が気になってならない。

2020/10/25

pohcho

離婚、癌、退職。60歳を目前にして静かに人生の終末を迎えようとブルックリンに移り住んだネイサン。「人間の愚行(フォリーズ)の書」を書き綴るという人生終わったような日々だったが、行きつけの古本屋で甥のトムと再会し、古本屋の店主とも仲良くなり、ある日突然姪の娘がやってきて。灰色だった日々がどんどんカラフルになっていく。途中で悲しいこともあるのだが、最後は素晴らしきかな人生とでも言いたくなるような幸福感。しかしその後に記される暗い影。オースターを久しぶりに読んでとてもよかった。

2021/06/23

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