私たちはなぜ狂わずにいるのか (新潮OH文庫 151)
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私たちはなぜ狂わずにいるのか (新潮OH文庫 151) / 感想・レビュー
還暦院erk
図書館本。認知症と一般の精神病との違いが知りたくて読んだ。わかりやすい文体だけれど少し毒づいたりもしてる。そんなに簡単に人は狂わない、というのは目からうろこだったが、「なぜ」狂わずにいられるのか、は通読しただけでは理解出来なかった…。
2016/03/02
うさうさ
いつも通りのシニカルで辛辣な物言いが炸裂。狂人とは何なのか、狂人はどのように作られるのか、精神科医とは何なのか、などなど、一見眉を顰めたくなる読者もいるであろうほどハッキリと述べている。この著者に医療小説を描いて欲しいと切に願う。
2013/07/07
チェリ
とりあえず読んでみた。第5章あたりから疲れてきて斜め読み。どんな読者を設定して書かれたのだろうか?
2013/04/16
emiko
狂気とは、その治療とは、精神科医とは何なのか、人為的に発狂することは可能なのか。分かりやすく書かれていて興味深い。まあ、本当のところ何が正しいのかはよく分からないが、著者のスタンスは好感がもてるし、ところどころクスッと笑わせるユーモアもあって楽しく読めた。(「読んでるだけで頭がちくちくしてくるね」とか「渋い演技をしてみせられると思う」とか…)
2012/09/23
amanon
例によって(?)春日先生のシニカルかつユーモラスな筆致で語られる凶器に纏わる様々な症例、実体験、蘊蓄話の数々…以前にも述べたことがあるが、この人その豊富な読書体験と症例体験を元にして小説を書いたら、かなり良い線まで行けそうな気がするのだが。小説そのものが無理なら小説の原案とか、小説家のコラボとか…個人的に一番印象的だったエピソードは葦原将軍のそれ、江戸末期から昭和までという長寿を全うしながら、そのうち五十六年間を病院で過ごしたというその人生は一体何だったのか?と問わずにはいられない。
2012/07/07
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