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失われゆく鮨をもとめて

失われゆく鮨をもとめて

失われゆく鮨をもとめて

作家
一志治夫
出版社
新潮社
発売日
2006-11-29
ISBN
9784103031512
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失われゆく鮨をもとめて / 感想・レビュー

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めしいらず

本気で仕事に取り組む職人の生き様が周りの人々の心を動かす。全国各地で懸命に働く漁師や農家を訪ねて思いの丈をぶつける。職人の心意気に直に触れた生産者たちは彼に優先的に良い食材を届ける。そんな品々が集まる店だから美味くない訳がない。仕事に真剣な者同士だから通じ合うのだ。互いへの敬意に根ざした関係性。自分が手がける品への自信と責任。だから信頼できる人に託したのだ。「うちで売ってやるから寄越せ」と言わんばかりに横柄げに金を積む有名店では絶対に味わえないだろう。いつの時代も人の心を動かすのは人の心に他ならないから。

2020/04/09

西澤 隆

たとえば「目黒の店のオヤジさん」との金沢の夜のこと。バイ貝の握りが生であったことを工夫が足りないと言っているけれども、僕にとってはよいバイなら彼が言う炙ったものは食べたくない。それは地域の習慣でもあるのだけど。どこか「鄙を見下す」視点が見え隠れして、そこに「褒めるために他のものを貶す」という作者の手法が重なり、正直なところカチンと来るところのある本でもありました。ただ、本当にウマいものを出すお店はオールラウンダーではなく、好き嫌いの激しいお店だという面もあるので、この「目黒の店」には興味があります。

2012/09/06

ひかりパパ

緻密な取材に裏付けられた内容で、読みごたえのある本。鮨を通して、文化としての食について考えさせられた。地球環境の変化やグローバリゼーションによって日本の食は大きく変貌している。漁業や農業のおかれている厳しい状況を考える内容。

2013/05/12

メルセ・ひすい

8-18 赤69 利尻・6月雲丹解禁 鹿嶋の蛤(6~9月が産卵期だがOK) 目黒のハズレの寿司店紹介・・ 客よりイバッテイル?? お金さま・戴いて イバッテはダメ ?? 東京・目黒で出遭った「本当にうまい鮨」の秘密を追って、利尻、鹿嶋、勝浦、能登、築地、伊豆、奥志摩へ…。食文化の奥深さと、それをめぐる危機的状況を浮き彫りにする、食紀行ノンフィクション。                             

2007/02/02

こたちゅう

筆者はスポーツ物で有名だが、私はスポーツ全般が苦手なので読んでみた。緻密な取材に裏打ちされた読み応えのある作品だと思う。鮨と職人さんへの愛が感じられる。筆者のスポーツ物も読んでみたくなった。

2009/08/10

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