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君がいないと小説は書けない

君がいないと小説は書けない

君がいないと小説は書けない

作家
白石一文
出版社
新潮社
発売日
2020-01-20
ISBN
9784103056560
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君がいないと小説は書けない / 感想・レビュー

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starbro

白石 一文は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、著者の自叙伝的私小説でした。面白くなくはないですが、もう小説家としてネタ切れなのでしょうか?引越マニアのパートナーだけは勘弁です。著者が二世作家で、史上初の親子で直木賞を受賞していることを初めて知りました。 https://www.shinchosha.co.jp/book/305656/

2020/02/03

タカユキ

著者自身の内面をよく表現できたなと感じる。社会描写も現実的でとても面白かった。私小説のような重厚感と面白さ。この本から人生を振り返り、またこれから生きていくうえで多くを学べる一冊。女性との出会いは色々な意味で人生を豊かにし、時に大切な身近な人との距離を壊す多面性を帯びている。人を愛するということが時に辛く、生き辛さを感じることもあるが魅力的に感じる。小説だとわかっていても作中に出てくるエピソードのリアリティは半端なく、読み始めると止まらなくなる面白さに引き込まう。胸に突き刺さるような人生哲学に圧倒された。

2020/08/22

アキ

自伝的小説ということでしたが、還暦前になると亡くなった知り合いの人の思い出が多くなるのでしょうか。昔を回想する話が多かった。その中で高級食パンの匂いから、25年前にもう亡くなられた先輩の自宅で御馳走になったトーストの味が甦ってくる話への考察が鋭い。記憶とは過去ではなく、そこへアクセスする現在のものなのであり、人生を炎のようなものと譬える比喩に共感する。記憶に時系列はなく、むしろ夢が本当なのではないか。父親との関係は父親を亡くしてはじめてわかることばかり。小説の筋より所々で人生を語る文章が好きな作家。

2020/03/22

どんぐり

デビュー当時から読んでいる白石さん28冊目。15歳年下のパートナーと暮らす作家が、還暦を迎えてこれまでの来し方を身辺出来事を入れ込んで私小説風に仕上げた400頁を超える大作。著者の編集者時代の話は、以前も読んだことがあるし、私は「私という体験」であるとか哲学めいた話が出てくるのはいつものことで、許してあげよう。ただ、「君がいないと小説は書けない」という不甲斐ない書名を配しているのはどうしたことか、読者からするとても気持ちが悪いのだ。これが白石さんの作家としての創作の生き詰まりを示していなければよいのだが。

2020/07/08

Yunemo

自伝じゃなく自伝的小説、どこがフィクションなの、という素朴な疑問を持ったままに。あまりにも取り止めが無さ過ぎて、という想いに。大半の作品を身近な感じで受け止めてたのになぁ。随所に白石哲学が散りばめられていて、ただここでいう作品がどの作品かまでは不明のままで。記されてるようにベースが時間と記憶の連関、このために思い悩んだ作品が何点か。人間関係に伴う摩擦係数、等々作品の主題に至る白石哲学が垣間見られて、この点では是としましょう。ただね、ことりさんとの関係については、あまりに自己中心的過ぎじゃない、と問いかけ。

2020/03/08

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