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帰って来た木枯し紋次郎

帰って来た木枯し紋次郎

帰って来た木枯し紋次郎

作家
笹沢左保
出版社
新潮社
発売日
1996-03-01
ISBN
9784103092056
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帰って来た木枯し紋次郎 / 感想・レビュー

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ぶんぶん

【図書館】再読 紋次郎の世界に浸りたく「帰って来た~」を選ぶ。 やはり良い、この乾いた文章が笹沢左保だ、股旅小説にミステリーを盛り込んだストリーが、何とも言えない。 旅立ち前に上州・板鼻宿に逗留中の身の上を描く。 所詮、堅気とは上手く行きようが無い。 そして、再び新たな旅立ちを迎えるのだった。 若い頃の喧嘩殺法が成りを潜め、思案し続ける紋次郎だった。 一過性の謎より一点に状況を移したミステリーを書きたかったのかな。 そして、再び旅に出る。

2023/10/26

ぶんぶん

【図書館】紋次郎が帰って来た。 膾斬りにされた紋次郎、危うく死ぬところを昔、助けた恩義を感じた板鼻の花菱屋友七に助けられる。 紋次郎が板鼻宿で過ごしたあれこれを描く渡世人のその後。 もう決して若くは無い紋次郎の渡世、生き方、死生観を描いて見せる笹沢氏、何やかやあって又、道中合羽を纏う紋次郎、新たな旅立ちである。 さあ、これから「旅編」だが、老境に差し掛かった紋次郎に明日は有るのか・・・

2021/07/17

Wood

乾いた文体が、紋次郎の虚無感を際立たせる。紋次郎が堅気と関わりをもたないのは、それが渡世人として別の世界を生きている彼のルールだから。それを頑なに守ろうとするが、老いを感じるようになった孤独な渡世人の姿は悲しい。

2013/11/27

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