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地球星人

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地球星人

作家
村田沙耶香
出版社
新潮社
発売日
2018-08-31
ISBN
9784103100737
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あらすじ

地球では「恋愛」がどんなに素晴らしいか、若い女はセックスをしてその末に人間を生産することがどんなに素敵なことか、力をこめて宣伝している。地球星人が繁殖するためにこの仕組みを作りあげたのだろう。私はどうやって生き延びればいいのだろう――。芥川賞受賞作『コンビニ人間』をはるかに超える衝撃の受賞第一作。

「地球星人」のおすすめレビュー

人はなぜセックスをし、子供を産むのか? “宇宙人”からはこう見えている!

『地球星人』(村田沙耶香/新潮社)

人間は、働くのもセックスするのも本当は嫌いなんだよ。催眠術にかかって、それが素晴らしいものだと思わされているだけだ

 芥川賞作家・村田沙耶香さんの2年ぶりの新作『地球星人』(新潮社)が刊行された。本作を手に取ったとき、このタイトルと表紙を見て「また、村田さんがすごいことをやってくれそうだ」と期待に胸が膨らんだ。

 私たちは、宇宙の中で自分たちの存在を表すとき、普通“地球人”と表現するだろう。だが、作品のタイトルは、“地球星人”だ。“人”が“星人”に変わるだけで、その言葉のもつ印象はガラリと変わる。この小説は、地球人とは相容れない存在――“宇宙人”の側から“地球星人”を見る物語なのだ。

 主人公の奈月は、小さいころから親戚や学校などの社会が求める“当たり前”の空気に馴染めず、自らを宇宙人――ポハピピンポボピア星から来た“魔法少女”――だと思い込むことで自分を保ってきた。彼女の持つ「宇宙人の目」から見た私たちの生活は、疑うこともなく本能に従い、子供を作り続ける「人間工場」だ。地球星人は、「恋愛をして子供を作り、労働をし…

2018/9/7

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結婚して子供を産むこと。それを強制されることへの違和。作風はちがえど、鳥飼茜さんと村田沙耶香さんの間にはとても似たテーマが漂っている。互いに作品のファンだったという二人の対談がこのたび実現。対話から見えてくる二人の「怒り」と「怖さ」とは?

(左)とりかい・あかね●1981年、大阪府生まれ。2004年デビュー。13年より連載を開始した『先生の白い嘘』は男女の性的無理解を描いた衝撃作として話題に。他の著書に『おんなのいえ』『地獄のガールフレンド』『漫画みたいな恋ください』『前略、前進の君』『ロマンス暴風域』など。

(右)むらた・さやか●1979年、千葉県生まれ。2003年、『授乳』で群像新人文学賞小説部門優秀作を受賞しデビュー。『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞受賞。芥川賞受賞作『コンビニ人間』は累計100万部突破。世界24カ国語で翻訳が決定されている。

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