白洲正子のおしゃれ: 心を磨く88の言葉
白洲正子のおしゃれ: 心を磨く88の言葉 / 感想・レビュー
ちゃちゃ
伯爵家の次女として生まれ幼少期から本物の美に囲まれて育ったからだろう。その生育環境が洗練された審美眼の礎になったことは疑いない。本書には、特別展「白洲正子ときもの展」に出品されていた白洲さん愛用の着物や帯などの写真が多数収載されている。美の目利きとして彼女が選んだ品々には、決して目を見張るほどの華やかさはなく、むしろシックで風合いがあり秘められた気品と優美さが漂う。「見せる為に着ていいのですが、見せびらかす為に着る必要はない」良いものをさりげなく普段着として着こなす。おしゃれの極意は生き方のそれでもある。
2017/09/30
akiᵕ̈*
娘さんが語る白洲正子の半生と、心を磨く88の言葉、そして白洲さんが愛していた着物の数々が圧巻!な一冊。伯爵の家に生まれ女性初の能舞台に立ち、渡米し学び、白洲次郎さんと結婚するという華やかな経歴をお持ち。84年前にヨーロッパで佇んでいる姿のカッコ良いこと!“隠れる部分にこそ、おしゃれをする”“人に見せるのではなく、自分が楽しめばよい”など、ファッションに関する感覚には共感すること多々。審美眼に長けていて、とにかく粋で凛としている様に魅了され続けている素敵な女性です。
2020/12/31
ふう
展覧会でも思ったが、藍の着物と上布が素晴らしい。どれも、見て楽しむより着てみたいと思わせるものばかり。88の言葉の多くはどこかで既に知っているものが多かったが、福田屋千吉さんの、 「大きな声じゃいえませんがね、あっしゃ、奥さんがたのきものを作るときでも、みんな自分の情婦に着せると思って作るんですよ。そうでなくっちゃいいきものはできません」は何度読んでも楽しい。
2022/09/30
けん
★2.0 いい言葉は、抜き書きよりも、本編の中で出合うほうが、やっぱり味わい深い
2018/12/09
チョビ
外見は決して美しい女性ではない。ただ自然体を全力疾走でやり抜いた趣味人。自分の目と心持ちを信じる。彼女の心意気は生活の細部に行き届いている。「丁寧さ」。それゆえに彼女の音葉も謙虚で練られていて、暖かい。
2017/02/08
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- 出版社
- 左右社
- 発売日
- 2019-11-01
- ISBN
- 9784865282511