読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

真夜中のたずねびと

真夜中のたずねびと

真夜中のたずねびと

作家
恒川光太郎
出版社
新潮社
発売日
2020-09-16
ISBN
9784103130420
amazonで購入する Kindle版を購入する

真夜中のたずねびと / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

恒川 光太郎は、新作中心に読んでいる作家です。本書はホラー色弱め、幻想譚の短編集でした。オススメは、『ずっと昔、あなたと二人で』&『さまよえる絵描きが、森へ』&『真夜中の秘密』の3作です。 https://book.asahi.com/article/13863116

2020/11/23

しんたろー

発売と同時に買って楽しみに積んでいた…やっと図書館本がひと段落したので読み出す…う~ん、何かが違う…魚介出汁の利いたスープを期待して口にしたラーメンが、コンソメ味みたいな。独特のダークファンタジーに魅了された者としては物足りなささえ感じた。短編5つが微かにリンクしていて、イヤミス風だったり、怪奇譚風だったりで面白くはあるしスイスイ読めるのだが...。新機軸に挑戦しているのだろうが『夜市』や『金色機械』ほどに強烈な余韻が残らなかったのが残念。それでも人探し探偵・咲島秋の不思議な存在感が作品を救っていた。

2021/01/06

みっちゃん

これは何とも不思議な読み心地の5編。主人公に降りかかる理不尽で残酷な出来事。色濃く漂う死の気配。正体を掴めないもどかしさは、まるでいつまでも醒めない悪夢の中でもがいているような胸苦しさ。そして突然断ち切られるような解決のない結末が、いつまでも胸に不気味さと物悲しさを残す。全編を緩く繋げる、人捜しの手練れの咲島秋は、やっぱりあの人と同一人物だよね。これにもびっくりさせられた。

2020/11/20

のぶ

楽しみにしていた恒川さんの新刊。5つの短編が収められているが、どれも面白かった。いつもの幻想的な要素は控えめで、サスペンスが強めの作品集。それぞれの話に登場人物が少しずつリンクする構成になっている。雰囲気は全体を通していつものように暗めで、幸せな生活をしている人は登場しない。描かれる世界は、家族の死であったり、犯罪であったり、出自であったり、出会いであったり。様々だが、人間の闇が形を変え描写される内容は、さすが恒川さんだと感じた。長編も良いが、恒川さんは短編の方が良いと思う。次はどんな物語か楽しみだ。

2020/10/11

ちょろこ

たゆたう時間、の一冊。静かで暗くてまるで彼方と此方、薄いヴェールが揺らめく世界を感じた。そのヴェールが風で舞った瞬間、反対側の世界を垣間見る。そして今、どちらの世界に踏み入っているのか…どちらが現実の世界なのか…ヴェールと共にゆらゆらとたゆたうような時間。ただ何も考えずこの世界に身を任せ素直に受け入れたくなる時間を味わった。そしてどの話もラストがなんとも言えない余韻を醸し出す。怖さよりもそう、まるで物哀しさという風を吹かせていく感覚。こういう余韻ほど心に居座ってくれる気がする。だから好き。

2020/10/09

感想・レビューをもっと見る