若き日の友情: 辻邦生・北杜夫往復書簡
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若き日の友情: 辻邦生・北杜夫往復書簡 / 感想・レビュー
hiro
昭和23年から36年の間に、北さんと辻さん(佐保子夫人の書簡を含む)の取り交わした往復書簡を本にしたもの。この本を読むと、二人の文学に対する想いや互いの気遣い、励まし合う気持ちがストレートに伝わり、このような友人を持った二人が本当に羨ましい。この13年間は北さんから見ると、マンボウ青春記、医局記、航海記に書かれ時代と、その後の芥川賞受賞、ご結婚されるまでの時代にあたり、北さんファンにはたいへんうれしく、懐かしく感じる必見の本です。また、メールにはない、時間を掛けて海を渡った書簡のすばらしさも感じました。
2012/05/03
双海(ふたみ)
友情の記念碑。180通を超える書簡です。驚き。
2014/05/21
ゆかっぴ
恋人同士でもこの二人のように熱く互いのことを想いあう関係はなかなか作れないのではないかと思うほどの濃い友情に、読んでいるこちらまでもが暖かい気持ちになりました。このような友が一人いれば豊かな人生がおくれそうです。一生大事にする本となりました。
2011/09/07
雪待
今年読んだ物の中では個人的に一位。これからも何度も読み返す事になるだろう。辻さんの生真面目さ、北さんの鷹揚さ。それぞれ手に取る様に分かって面白い。おまけ?のフラウ・サホコの手紙も品があって美しい。出来れば無機質な印字ではなく手書きのままで読んでみたかった。
2011/07/13
かろん
お互いに信頼し才能を認め合い、そして思いやりが端々に感じられた。書簡が残っていてこうして世に出してもらえたことに感謝。
2010/12/28
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