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鳥居の密室: 世界にただひとりのサンタクロース

鳥居の密室: 世界にただひとりのサンタクロース

鳥居の密室: 世界にただひとりのサンタクロース

作家
島田荘司
出版社
新潮社
発売日
2018-08-31
ISBN
9784103252351
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鳥居の密室: 世界にただひとりのサンタクロース / 感想・レビュー

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W-G

『屋上』のリベンジ期待。結果…270頁の内、半分近くある回想シーンで、タネも仕掛けもすべて明かされ、実質、全体の3分の2近くが解決編。なら短編か中編で良かったのでは…。トリックも短中編向き。そもそもこのシリーズ、御手洗に後付けの天才設定を盛り込み過ぎたせいで、不可能犯罪と格闘する探偵の姿を描けないという自縄自縛に陥っていて、御手洗登場と事件解決がイコールになってしまった感がある。こうなると、よっぽどのトリックでなければ、物語も盛り上がらない。冒頭の落武者シーンも、読み終わってみると、なぜ書いたのか疑問。

2018/09/18

starbro

島田 荘司は、新作中心に読んでいる作家です。御手洗潔シリーズ最新作ですが、御手洗氏、京大時代のエピソードのため、昭和の香りの叙情恋愛ミステリでした。幼い頃のクリスマス、サンタクロースのエピソードは大事です。

2018/09/17

chiru

『厳重な密室に殺人者とサンタがいた』と帯にあり、サンタのイメージが先行して、人情ものかなと予想しながら読みました。京都の錦天満宮の鳥居が突き刺ささった住居で起きた密室殺人と姿を消したサンタの謎。そもそも、鳥居が刺さる建物って??? そこからイメージできなくて謎なのに、謎解きパートも難解。御手洗探偵の頭脳ですべての謎解きが完結するのが少し残念。石岡さんにも登場してほしかったなぁ…。でも密室の仕掛けは面白そうで、実験してみたくなりました。近々京都へ行くので、鳥居の刺さる珍しい建物を見てみたいです。 ★3.5

2019/05/30

やっちゃん

島田荘司としてはいつもの神話じみた話とは違いスケールが小さい、けどこれくらいの身近なミステリが昭和も相まってすごくいい。プロットとしては短編を薄めた感はあるがその分人情味で溢れている。アパッチの雄叫びの仕組みがよく理解できました。

2023/08/17

中原れい

私は、自分のせいじゃないのに子供が不幸な話に弱いです。だから今すごく泣いてます…もとへ。ホラーな場面からサトル青年とヤングミタライがヒロインをめぐる謎に出会うちょっと昔の京都。それだけで魅力的なのに真ん中にしっかりと社会やダメ人間についての島田節を挟みつつ逆転のラストが嬉しい!手記状の「本当はこうです話」がそれに終わらず、「だからこうなったよ」ってわかってから、涙が止まりませんでした。読後感爽やかで名作と思います。サンタクロースを信じてるミタライの言ふるっててさすがwたまに出てくる料理名もそそりました。

2020/03/18

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