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銀河を渡る 全エッセイ

銀河を渡る 全エッセイ

銀河を渡る 全エッセイ

作家
沢木耕太郎
藤田嗣治
出版社
新潮社
発売日
2018-09-27
ISBN
9784103275190
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銀河を渡る 全エッセイ / 感想・レビュー

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starbro

沢木 耕太郎は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。直近25年の全エッセイ集、旅やスポーツのエッセイは、当然鉄板ですが、オススメは、深い海の底に旅立った高倉 健へ贈る著者の最後のメッセージです。大学の大先輩であることと背が高いこと以外、私とまったく正反対の生き方だと思います。新卒で入社した会社の初出勤当日に辞表を出すなんて、格好良過ぎでした。

2018/10/25

KAZOO

沢木さんの久しぶりのエッセイ集です。三冊目の全エッセイ集で25年ぶりの出版だそうです。ただやはりこれだけ時間をおくとすべてを網羅することはできないようで、書物関係のエッセイ集は別に出るようです。楽しみです。この本では5部に分かれて「歩く」「見る」「書く」「暮らす「別れる」という分野に分けています。いつも読んでいるとこの筆者の作品は非常に読みやすくその場面が浮かんでくるイメージを与えてくれます。とくにスポーツ関連の作品は得意とするところなのでしょう。また読んでいて短篇の小説を読まされている感じを受けることも

2018/11/18

NAO

「鏡としての旅人 歩く」「過ぎた季節 見る」「キャラバンは進む 書く」「いのちの記憶 暮らす」「深い海の底に 別れる」の五部からなり、それぞれに9~19のエッセイが収められている25年分のエッセイ。中でも、「キャラバンは進む 書く」が一番印象に強く残った。作者の書くことへのこだわりのようなものが強く感じられて、この作者はなんと潔く、かっこいい人なのだろうと思わずにはいられなかった。「いのちの記憶 暮らす」もよかった。

2019/07/26

コットン

akiraさんのオススメ本。直近25年の中からのエッセイ集。気になったのは:ーペルノーの一滴ー宮脇愛子の気のきいたフォロー。ー鏡としての旅人ー昔感じた著者とアジアの新鮮さと、アジアの人たちが見る日本の新鮮さの合せ鏡的気づき。ー銀座の二人ー対照的な池波正太郎と淀川長治の銀座の食との関わり方。ー最初の人ー著者の大学時代の教官であり、二十代の困難な数年を支えた言葉を発してくれた人。ーふもとの楽しみー田辺聖子の夫である『カモカのおっちゃん』の言葉。

2020/07/10

Book & Travel

沢木さんの本は昔よく読んで、一時期遠ざかっていたが、最近また読んでいる。歳を経たからこそまた琴線に触れる所があるようだ。本書は93年以降25年分のエッセイをまとめたもの。有名無名、様々な人物との交流を、独特の角度で捉えた明快で率直な文章が相変わらず心地いい。04年のアテネ五輪観戦記は普通なら古くて読む気になれないが、沢木さんの文章だと面白く引き込まれてしまう。『深夜特急』『凍』『一瞬の夏』等の名作に纏わる話も多く、既読作品は再読を、未読作品は読んでみたくなった。毎晩少しずつ読んだが、至福の読書時間だった。

2021/11/17

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