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孤蝶の城

孤蝶の城

孤蝶の城

作家
桜木紫乃
出版社
新潮社
発売日
2022-05-18
ISBN
9784103277262
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ジャンル

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『ホテルローヤル』の舞台も。北海道鉄道の旅の魅力とは? 釧路から網走へ直木賞作家・桜木紫乃さんとめぐる

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JR釧網本線「釧路駅」を出発し、車窓からの眺めを楽しむ桜木紫乃さん

 JALとJR北海道がタッグを組んで生まれた、一つの列車で北海道を“ひとめぐり”する貸切周遊列車「HOKKAIDO LOVE! ひとめぐり号」。昨年大好評を博した、この列車が今年も運行される。JALの客室乗務員である「JALふるさとアンバサダー」も同行して、雄大な北海道を堪能できるコースを鉄道で周遊する本ツアー、そこにはどんな見どころ、楽しみがあるのだろうか。

 釧路市出身で同市の観光大使も務める、作家の桜木紫乃さんにコースの一部を体験していただき、その模様をレポート。北海道で暮らし、北海道を舞台とするさまざまな物語を紡いできた桜木さんならではの視点で、列車の旅、周遊コースの各スポットの魅力を語っていただいた。 (取材・文=konami 撮影=遠藤彰)  桜木紫乃さんは、釧路に生まれ育ち、24歳で結婚、その後、夫の転勤に伴って、釧路、網走を2往復、ほか日本海に面する留萌など、道内を転々としたのち、16年前から江別市に在住。広い北海道は地域ごとに気候風土も異なるが、桜木さんは…

2022/8/10

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孤蝶の城 / 感想・レビュー

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鉄之助

カルーセル麻紀をモデルにした物語の完結編だという。心に突き刺さる言葉にあふれた作品だった。モロッコでの壮絶な、男性器切断・手術は本当に命がけだったのだ。「女になりたかったのではない。”女の体”が欲しかった」。 行間から真実があふれ、気持ちが揺さぶられる。美輪明宏との対談シーンには笑わされ、二人の関係性が腑に落ちた。桜木紫乃にしか書けない人間ドラマ…。そして、ラスト5ページ。思わぬ展開に、涙が止まらなかった。ありがとう、桜木さん。

2023/07/02

starbro

桜木 紫乃は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。3年前に読んだ『緋の河』の続編、女性の身体を手に入れて幸せになるはずが・・・ こうした経験をしないと誰も理解出来ないのかも知れません。カルーセル麻紀が79歳で、まだ現役なのが凄い(驚) https://www.shinchosha.co.jp/book/327726/

2022/06/26

ゆいまある

緋の河の続編。カルーセル麻紀がモロッコで性別適合手術を受けるところから。言葉の通じない国で造膣手術から感染。この時の恐怖が長く尾を引く。読んでるうちにすっかり飲まれてしまって客観的な感想が出てこない。カルーセル麻紀も見事だが、桜木紫乃も見事。元気貰った。後悔することもきっと多かっただろうが、強靭な精神力で前を向いて生きた。そして多くの人に影響を与えたエネルギーの塊のような人。虚構の世界で生きた人を描くには確かにノンフィクションより小説のほうが向いている。若き日の藤圭子出てくるが、同じ事務所だったのね。

2023/05/21

いつでも母さん

圧巻。何をどう思うかは人それぞれ。読みながら身体の芯が熱を持ってくる。読み終わってただただ胸がいっぱいだ。前作『緋の河』も良かったが、あれからの秀男の壮絶な歳月を、痛みと苦しみと僅かな解放を持ってここに昇華させた桜木紫乃に天晴れと言いたい。「本物のあたし」・・生きることは切ない。傍にマネージャー・舵田がいて良かったと心底思った。秀男を取り巻く人間ドラマ、お薦めです。

2022/06/05

fwhd8325

その人生は唯一無二なるもの。読書である私はとても苦しく感じました。男でも女でもない私。その苦しみは、女の身体を手に入れたことからさらに大きくなっていく。そこの描写は強烈で、読み所であるけれど、苦しかった。数十年前、新宿二丁目に通っていた頃のあの子たちもそんな苦しみを持っていたんだだろう。

2022/11/15

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